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[スリランカ] 2023年祝祭日一覧と行事について

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2023年7/22追記) 2024年の祝祭日については『 2024年祝祭日一覧と行事について 』をご覧ください。 ------- 2023年のスリランカの祝祭日 が7/4の官報( Public and Bank Holidays for the Year 2023 )で発表されましたので紹介します。 宗教関連の祝日が多いことに気づかれるかもしれません。 スリランカの祝日は 仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教、4つの宗教が関連 しています。 さらに スリランカは毎月満月の日が祝日 となります。 これは ポヤデー(Poya Day) と呼ばれる仏教由来の祝日で、月に一度満月の日は経済活動(仕事)や飲酒や肉食を絶ち、寺院に参拝し敬虔の念を深める目的があります。 いくつかの祝日は、 民間企業では休日にしない 祝日もあります 。 (とはいうものの、お店のオーナーまたは経営者の宗教によっても休みが異なります)。 下記の祝日には3つのマークを付けました。 ほぼ全部 Public Holiday と Bank Holiday に該当 しますが、 Mercantile Holiday (商業の休日)はマークがついている祝日のみ です。 ◆ Public Holiday:一般の祝日(公的機関や学校などが休み) ◆ Bank Holiday:銀行の休日 ● Mercantile Holiday:民間企業/商業の祝日(国全体の休日/国民の休日) 1月 ※スリランカの正月(正式には 「シンハラ・タミルの正月」)は4/14 で、 1/1は祝日ではありません が、家庭や会社などではお祝い菓子やミルクライスで新年を祝います。 6日(金) : ドゥルトゥ ポヤデー(満月日) ◆ ◆ ● ※ スリランカ各地で行われるペラヘラで、ある程度規模の大きなものが、 コロンボ郊外ケラニヤで2日間に渡り行われる「ドゥルトゥペラヘラ」 。毎年1月のドゥルトゥ月の満月日が2日目に設定されることから 2023年は1/5,6 で開催されると思われます(※公式発表ではありません)。 15日(日) :タイポンガル(タミル豊穣祭) ◆ ◆ ● 16日(月) :スペシャルバンクホリデー(銀行のみ) ◆ 2月 4日(土) :独立記念日 ◆ ◆ ● 5日(日) : ナワン ポヤデー(満月日) ◆ ◆ ● ※スリランカ各地

[スリランカ] 破産宣言??? ウィクラマシンハ首相発言全文

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7/6 のYahoo!ニュースで 『スリランカが「破産」宣言』 というセンセーショナルなタイトルの記事がトップニュースを飾りました。 📰『 スリランカが「破産」宣言 燃料不足、危機長期化(JIJI.COM 7/6-18:21配信) 』 内容を見ると 『スリランカのラニル・ウィクラマシンハ首相は5日、議会で演説し、国の「破産」を宣言した』 というもの。 (ちなみにスリランカの 国家元首は大統領(President) であり、その次の位置に 首相(Prime Minister) がいます) そのニュースを皮切りにメディア各社が 『破産宣言』 という言葉をタイトルに使っています。 しかし、 スリランカ国内では同日の首相の議会での発言は下記のように報道されおり「破産宣言」の見出しはありません 。 📰『 First round of talks with IMF successful: PM(Daily Mirror  7/5-12:08配信 ) 』(IMFとの第一回協議は成功ー首相) 首相の発言内容全文は下記に記載していますが『 ウィクラマシンハ首相は本日議会において、 国際通貨基金(IMF)との第一回目の話し合いは成功したが、 今年8月に債務再編プログラム報告書をIMFに提出する予定であり、 支援はスリランカが打ち出さなければならない債務再編プログラム次第である と述べた 』という内容になっています。 (記事全文は上記リンク先をご確認ください) 📰『 Ranil outlines roadmap to revive collapsed economy(Daily FT 7/6-00:00配信) 』(ラニル首相は崩壊した経済を再生させるためのロードマップを概説した) 『 (ラニル)ウィクラマシンハ首相は昨日議会において、 現在進行中および計画中の危機回避措置、ならびに経済の状況や国が直面する課題について報告を行った。 全文は以下の通り…』という内容になっています。 (記事全文は上記リンク先をご確認ください) 📰『 PM updates Parliament on crisis resolution progress(Daily FT 7/6-00:00配信 』(首相、経済危機解決の進捗状況を議会に報告) 『 ウィクラマシンハ首相は昨日議会において、 現在進行中の国際

現代のピンターリヤ

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シギリヤにある Pinthaliya Resort&Spa(ピンターリヤ リゾート&スパ) の入り口には、半球状のお椀と蓋に、長い柄杓モニュメントが置かれています(↓写真下)。 ホテルのロゴも同様のものが描かれています(↓写真下)。 スリランカ南部のビーチリゾートウナワトゥナにある Villa Pinthaliya(ヴィラ ピンターリヤ)  も入り口には、石製の瓶が置かれています(↓写真下)。 これらは、それぞれのホテル名にもなっている 『Pinthaliya(ピンターリヤ/පිංතාලිය)』 を模したものです。 ピンターリヤ とは、 旅人や 通りすがりの人が水を飲めるように幹線道や人が集まる場所に置かれた水瓶のこと で、スリランカでは古来からそのような場所に ピンターリヤ を置くという文化的な慣習がありました。 通常 ピンターリヤ から水を汲むための「ケネッサ」という柄の長いスプーンが添えられています。 多くの水瓶は粘土や石で作られており、これらの素材は太陽の日差しでも中身までは熱くなりすぎず天然の保冷の役割もはたしていたため、旅人は冷たい水を飲むことができました。 自動車やバスなど容易に移動が可能になった上、水が手に入りやすくなった 現代では、古来のピンターリヤを見かけることはほとんどありませんが、 飲み水の提供は形を変えて現在も見ることができます 。 車の往来の激しい ゴールロード 脇にある 宝飾店(Nithyakalyani Jewellery Wellawatta) が設置(提供)している無料飲料水(↓写真下ー ※ 下記写真はGoogle mapのストリートビューより切り取り)。 蛇口が3つと、コップが添えられており、だれでもいつでも無料で水を飲むことができるようになっています。そして シンハラ語でピンターリヤ(පිංතාලිය) と、 タミル語でwater pondを意味する(தண்ணீர் பந்தல்) と書かれています (↓写真下)。 ※ 上段と右下は タミル文字 、下段と左下は シンハラ文字。 下の左右はシンハラ語とタミル語でそれぞれWellawatta Nithyakalyani Jewelleryと書かれています。 主に長距離バスの乗務員などは、この地点でバスを停めてプラスチックボトルに水を汲む姿を見かけます。 ニュースで報じ