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スリランカ旅行のお役立ち情報

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いよいよ今週末よりゴールデンウィークが始まります。 2019年は4月19日に発生したスリランカ連続爆破テロ事件 の影響で、 2020年~2021年は新型コロナウイルス感染症 の影響で、 2022年はスリランカ経済危機における抗議活動の活発化 の影響で、ゴールデンウィークの旅行の問い合わせが減少したものの、2023年の今年は、おかげさまで多くの問い合わせをいただくことが出来ました。 個人旅行も含めて、 ゴールデンウィークにスリランカにご旅行する方 に 【 雷雨の発生と雨具について 】【 酒屋のクローズと、アルコールの販売休止について 】【 飲食や宿泊における課税について 】【 デング熱について 】 の情報をお伝えします。ご旅行準備や旅行中の参考ください。 【雷雨の発生と雨具について】 スリランカの気候は、モンスーンの影響を大きく受けます。 5月~9月は南西モンスーン期 、 12月~2月は北東モンスーン期 、その合間の 3月~4月、10月~11月はモンスーン期の合間 となります。 現在スリランカは、季節の変わり目でもあり大気が不安定で、 夕方から夜にかけて スリランカ全土で雷雨が発生しています 。特に中央部・西部・南部は激しい豪雨となっています。 ↑ Department of Meteorology of Sri Lanka 発表による2023年4/27 12:40の SATELLITE IMAGES ↑ Department of Meteorology of Sri Lanka 発表による2023年4/27の雷雨注意報 ただ雨といっても 1日中降り続くわけではなく、激しい雨が30分~2時間程度降ります 。日本の夏のゲリラ豪雨にとても良く似ています。 スリランカ旅行を予定されている方は、 雨具の準備もお忘れなく 。そして、野外の観光などはなるべく午前中に終えるか、遅くても17時前に終わるようなスケジュールで組むとよいかと思います。 雨具で一番使いやすいのは、 折りたたみ傘 です。特に日中は日傘として強い日差しを遮るのにも重宝します。 ただ、日本から折りたたみ傘を持ってくる場合は、軽量化されたアルミ骨よりも ステンレス骨をお勧め します。 傘の構造にもよりますが、軽量化の傘の場合少しの風でひっくり返ったり、豪雨に対しての強度が弱くスリランカでは使い物にならないことが多

切手で見るシンハラ・タミルの新年の伝統的風習

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スリランカは 4月14日午後2時59分に新年(シンハラ・タミルの正月) を迎えます。 ホロスコープ(占星術)によって決められた、2023年の新年の時刻や関連する儀式に適した吉兆時間(ネカタ:Auspicious Time)は 『 シンハラ・タミル新正月2023年:各儀式の時間発表 』 (←タイトルをクリックすると該当記事にリンクします) でご紹介しました。 この正月は、 シンハラ正月 ならびに タミル(ヒンズータミル)正月 であり、 シンハラ家庭とタミル家庭では、儀式や習慣が異なる部分がありま す。 以前 『シンハラ・タミルの新年(2022年)ー新年の食卓ならびにシンボル解説』 (←タイトルをクリックすると該当記事にリンクします) では、一部タミルの儀式を紹介しましたが、2022年4月14日に発行されたのシンハラタミル正月の記念切手では、10の シンハラまたはタミルの新年の伝統的風習 がテーマとなっていましたので、この記念切手切手に添えられている解説と共にご紹介します。 ↑シンハラ・タミルの新年記念切手(2022年4月14日発売) 【シンハラ・タミルの新年の始まり】 古代の記録によると、 稲作は紀元前4500年にインドを経由してスリランカに伝わった とされています。 古くは、 最初の収穫を太陽に捧げる習慣 があり、これが現在の シンハラの新年祭の誕生 と考えられています。 スリランカには、太陽に捧げられた神殿( Sun Devala )が4か所[ アダムズ ピーク(Adams Peak)、ヒルガル デーワーレ(Hirigal devala)、ムネシュワラム(Munneshwaram)、コネスヴァラム(Koneshwaram) ]あり、それらの場所でさまざまな儀式が行われたとされています。 アヌラーダプラ時代の、紀元前 78 年に王は太陰月の伝統に従って「ネカト ケリヤ(නැකත් කෙළිය)」を祝いました。後にこの伝統はは、シンハラの新年の別名『 スーリヤ マンガリャヤ(සූර්ය මංගල්‍යය)=太陽のお祭り 』に変わりました。スーリヤは[ 太陽 ]、マンガリャヤは[ ごちそう ]を意味するシンハラ語です。 新年の習慣と伝統は、太陽が うお座 から 牡羊座 に入るのを象徴するそれぞれの縁起の良い時間に行われます。 この新年の伝統は、英国の植民地下にあった18

スリランカの仮面(お面)

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日本も含めて、世界各地に様々な 仮面(お面) がありますが、スリランカにも様々な仮面があり、今日では人気のお土産物の一つともなっています。 スリランカの 仮面彫刻 や 仮面舞踏 の文化は、南部沿岸地域の アンバランゴダ が発祥とされています。 スリランカ西部と南西部の沿岸地域に住む漁民の中で、特にアンバランゴダを中心とする南西海岸地域は 悪魔祓い などの風習があり、仮面を使った儀式や舞踏が行われてきました。それに伴い、仮面の製作(彫刻)も盛んとなりました。 現在も 『仮面の町』 として有名ですが、現在は儀式や舞踏のための仮面製作よりも、装飾や土産として購入されることが多くなっているとのことです。 仮面の製作者(彫刻人)は主に世襲制で何世代にもわたって受け継がれています。 ↑アンバランゴダで5世代にわたる仮面彫刻に携わるアリヤパーラ家の仮面博物館兼ショップの『 Ariyapala & Sons 』 【スリランカの仮面の種類】 スリランカの伝統的な仮面は3つに分けられます。 スリランカで使用されるマスクの種類には、以下のようなものがあります。 仮面をつけて行う舞踏全般を コーラマダンス(Kolam Dance) と呼びます。 1.Raksha Mask(ラクシャマスク)-悪魔の仮面 2.Sanni Mask(サンニマスク)-病魔の仮面 3.Kolam Mask(コーランマスク)-風刺された人の仮面 1.Raksha Mask(ラクシャマスク) 祭りや儀式で使用される 悪魔の仮面 で、現在では家の入口などに 魔除け(福寄せ) としても飾られたりするほか、スリランカのお土産物店やカルチャーショ―でもよく見かけるマスクです。 ↑人気のアーユルヴェディックコスメのSpaCeylon(スパセイロン)のフェイスパックのパッケージもラクシャマスクがデザインされています。 ラクシャの仮面には 24の形 がありますが、現代ではおもに 6種類 が主流になっています。 ❶ Naga Raksha ナーガ(コブラ) の名前の通り、多数のコブラの頭巾で構成されている仮面です。肉を食べる鋭い歯と血に飢えた舌を持つ悪魔の特徴が表現されています。 ↑(写真は2023年3月21日にBMICHで開催された『 World Puppetry Day 』イベントでの上演 ) ↑(写真は2019年2月18