サリー(オサリヤ)の魅力と、着るときのポイント(注意点)

2022年9月追記) スリランカでは男性が着用するサロマ(サロン)の女性におすすめの着方について記事にしました→女性にもおすすめスリランカのサラマ (サロンSarong)(←タイトルをクリックすると該当記事にリンクします)
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サリー(Saree/Sari)は、スリランカを含むインド、ネパール、バングラデシュなど南アジアで着用されている女性の民族衣装の一つです。
共布で作ったブラウスに5メートル以上の長い布を巻き付けて着用します。布の巻き付け方によって様々な着こなしをすることができるほか、どんな体型でも着ることができます。

サリーの素材はコットン(綿)化繊シルクなどが多く、光沢のあるものや図柄やパターンが印刷されたもの、染色されたもの、手織りのものなどサリーの種類は千差万別です。

スリランカでは大きく分けて2種類の着方がされています

下の写真が多くの方がイメージするインド式のサリーの着方かと思います。
サリーを着用する国の大半はこの着方がベースになっているかと思います。

こちらは上のサリーをアレンジしたもの。タックを止めずに着流したものです。パーティ―など宴席で多く見られる着方です。

下の写真は上下2部に分けるように腰回りに襞を作っています。これはスリランカならではの着方です

スリランカでは、多くの国で着られる左二つのインド式の着方はサリーまたはインディアンサリーと呼ばれています。一番右のスリランカ独自の着方はオサリヤまたはキャンディアンサリーと呼ばれています。

下記の布の場合、端にある大きな絵柄がインド式サリーとして着た場合は後ろ(横)に垂らすタレに来るように着つけます。オサリヤ(キャンディアン)として着た場合は正面などスカート部分に大きな絵柄が来るように着つけます。
どの着方でも、共布で作ったブラウス(へッタ)をきて、サリー用のアンダースカート1枚の布を巻き付けて着ています(↓)。アンダースカートは通常サリーの色に合わせて同系色を選びます(通常青色のサリーの場合は、青色のアンダースカート)。
通常サリーを購入した場合、サリーの端1メートルくらいを切断しブラウスに仕立てます。ブラウス部分だけ異なる絵柄が色が印刷され(染められ)ているサリー布地もあります。
ブラウスの仕立ても千差万別です。
ノースリーブにしたり、ハイネックにしたり、レースや飾りをつけたり、様々なデザインがあり、好みに合わせて仕立ててもらえます。
プライベート校の教諭や会社など制服として、職員に皆同じサリー布地が配られる場合がありますが、多くはブラウスは好きに仕立てられるため、同じサリーを着ていても皆それぞれブラウスの形やスタイルが異なり個性が出ています。
一つのサリーにブラウス一つではなく、ブラウスだけを仕立てることもできます。
サリー購入時に多くの色味が入っているものを選ぶと、共布で仕立てたブラウス以外にも、布地を買い足して色味に合わせて複数のブラウスを作ることで着こなしのバリエーションも増えます
本来は上記のように5メートル以上の布を巻き付けてスタイルを作りますが、ブラウスを仕立てるときにオサリヤ(キャンディアン式サリー)としてパーツごとに仕立てをオーダーすることもできます
お土産店などで既製品として売ってるところもあります(その場合、ブラウスは布地のままか、大部分が縫ってあり残りは自分の腕周りや胴回りのサイズに合わせて仕上げるタイプがあります)。
パーツ式に仕立てあげると簡単に着ることができるほか、襞(プリーツ)も縫ってあるので綺麗に着こなすことができます
また着方の構造上、本来裏地が出る襞(写真下↓※表地が出るようにする着方もあります)も、仕立てならば表面の布地で襞を作ることができます。
一方で欠点をあげるとすれば、インドサリーとしての着方ができないばかりかオサリヤとしてもタックの幅を変えたりなど着方の変更はできない上、体型が大幅に変わると着ることができません。さらには、パーツごとに分かれているので間違った着方をしてしまうことがあります。

ここからは、仕立てオサリヤを含めたサリー(オサリヤ)の着方のポイントをご紹介します。

【左右どっちの肩?
インド式サリーもオサリヤも片側の肩のみを覆い、もう一方の肩はブラウスの肩がむき出しになっています。
◆サリー(インディアンサリー)として着る場合、左肩を覆います。右肩を覆う着方はしません。

◆オサリヤ(キャンディアンサリー)として着る場合、左右どちらの肩
でも構いません。
元は右肩を覆う着方だったそうですが、インド式サリーに合わせて左肩を覆う着方が増え、現在はオサリヤを着る大半の方も左肩を覆う着方をしています。

【仕立て済みのオサリヤを着るときの注意点
上記で書いたように、オサリヤとしてパーツごとに仕立てた場合、パーツごとに分かれているので間違った着方をしてしまうことがあります。
下記はオサリヤの着方のポイントです。オサリヤの着方は、着物を着るポイントに似ている点がありますので着物を意識しながら着ると良いかもしれません。
一番重要!!左肩を覆うスタイルの場合は、下部分の開口部は右側にきます(反対に右肩を覆うスタイルの場合は下部の開口部は左側にきます)。
また、左肩を覆うスタイルの場合は腰回りの襞は右側からスタート(右が短く、左に行くほど襞が大きくなる)。左肩から右腰、襞は左からの『く』の字型。(※右肩を覆うスタイルの場合は腰回りの襞は左側からスタート逆『く』の字型
下半身の形は『I』の字型。腰幅と裾幅を同じに(着物や浴衣と同じ)
くるぶしは隠す(着物と同じ)
胸の一部を覆う(片胸を全開にしない)※ブラウスのデザインを強調するためにわざと胸が見えるように着る場合もあるので一概にNGではありません。
上のラインと裾の開口部のラインを一致させる(一続きに見えるように)。開口部は腰骨から一直線になるようにして裾は揃える。
後ろに流すタレは、裾と同じ長さか裾より少し短い程度

【間違った着方&直したほうが良いポイント】
❶ 片胸が丸々剥き出しになっている→ 胸に少しかかるように調整※ブラウスのデザインを強調するためにわざと胸が見えるように着る場合もあるので一概にNGではありません。
上パーツのラインと下のパーツのラインが一致していない → ラインが一致するように調整
下半身パーツがAラインスカートのように末広がりになっている → Iの字になるように(腰幅と裾幅を同じに)
❸ 裾のラインがバラバラ → 裾線は揃える
右肩を覆うスタイル → その場合開口部は左側にくる
❺ 右肩を覆うスタイル → その場合開口部は左側にくる

以上はスリランカ人の年配の方から聞いたポイントです。時代とともに着方は変わってきているため、一概に上で上げたポイントが間違いであるとは言い切れません。
また他にも気を付けた方が良いポイントもあるでしょう。

何より、外国人の方が着物や浴衣を着ていると嬉しい気持ちになるように、サリーを着ているととても喜ばれたり、話のきっかけになったりします。

日本でもスリランカフェスティバルなど、スリランカ関連のイベントが開催されます。
スリランカレストランも多くあります。
是非お気に入りのサリーを一着作って、様々な催し物で着てみてください。

またスリランカにご旅行の際は、弊社(コンチツアー)では『サリーの着付け体験』や『サリーの購入からブラウスなどの仕立ての手配』も行っておます。

別の機会に、サリーの素材ごとの特徴やサリーを選ぶポイントも記事にする予定です。
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