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「新型コロナウイルスに効く」とうたい粉末を販売したなどとして、警視庁生活環境課は11月4日付けで、医薬品医療機器法違反(無許可販売など)の疑いでアーユルヴェーダのサロンの経営者を送検したというニュースが報道されています。送検容疑は、スリランカから輸入した未承認医薬品の粉末や錠剤を無許可で販売した疑いとのこと。
時事通信社11/4(木) 12:37配信記事より転載
このニュースで気になった点は『健康被害は確認されていないが、一部の製品からは基準値を超える水銀や鉛が検出された』ということです。
どの製品から基準値を超える鉛や水銀が検出されたのかは明記されていませんが、ニュース記事に掲載された押収物の写真のアーユルヴェーサプリやお茶などは、スリランカのスーパーで普通に見かける(陳列販売されている)ものも多く含まれています。
どれもスリランカでは気軽に買えるものばかりです。
以前『🔗アーユルヴェーダ製品、食品(スパイスなど)直送にちょっとご注意!』という記事で、スリランカの食品基準や薬事基準は日本とは異なり、日本で定められた基準値を上回るもや日本では認められていない成分が含まれていることがあることや、製造過程で不純物などが混入している場合もあるので、購入時の注意や継続的使用の際には注意が必要と書きました。
厚生労働省eJIM(イージム:「統合医療」情報発信サイト)の海外情報の項目の一つ『アーユルヴェーダー医学(Ayurvedic Medicine)』の【科学的観点から見たアーユルヴェーダ医学の安全性】の欄には次のように記載されています。
※この項目の説明・解説は米国の医療制度に準じて記載されており、統計データ(患者データ)は米国のものです。- アーユルヴェーダ製剤の中には、金属類、鉱物類、宝石類があります。米国食品医薬品局は(U.S. Food and Drug Administration)、一部のアーユルヴェーダ製品は金属が含まれており、有害の可能性があると警告しています。
- 2015年に発表された米国の調査では、アーユルヴェーダ製剤を利用する一部の人々の約40%で血中鉛濃度の上昇が認められ、一部では血中水銀濃度の上昇も報告されています。検査したサプリメントのおよそ4つに1つは高レベルの鉛が含まれており、ほぼ半数に高レベルの水銀が含まれていました。
- 2015年に発表された米国疾病対策センター(Center for Disease Control)の罹患率および死亡率に関する週報の症例報告は、血中鉛濃度が高い64歳女性とインターネットで購入したアーユルヴェーダ製剤とを関連付けました。
- まれであるものの、アーユルヴェーダ製品はヒ素中毒を引き起こす可能性があります。
アーユルヴェーダは、世界保健機関(WHO)でも伝統医学の一つとして位置づけられています。病院で医師の診断に基づき薬を処方されるように、本来のアーユルヴェーダーの治療は、アーユルヴェーダ医師の診断に基づきトリートメントや食事療法、投薬を行います。
アーユルヴェーダ製品、ハーブ、スパイスと聞くと"天然"、"自然"と安全なイメージがありますが、サプリメントやお茶のように継続的(長期的)に飲用並びに服用するものについては自己判断で服用するのではなく、アーユルヴェーダドクターを含む医師との相談のもと摂取する方が良いでしょう。
個人輸入で気軽に海外のサプリメントや医薬品が手に入る今、特に注意が必要かと思います。日本では「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」に基づき、有効性や安全性の確認が求められます。
海外で人気のアーユルヴェーダ製品の中には、日本で承認されていない成分や基準値を超える重金属を含むものもあり、日本で一般に流通していない製品もあります。
因みに、スリランカで風邪気味の時などに親しまれているハーブ飲料「サマハン」は、日本でも正規輸入販売されています。。
未承認無許可医薬品は、日本の医薬品等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律に基づく品質・有効性・安全性の確認がなされていない上、検出された医薬品成分の含有量が均一でない場合もあります。
「健康に良さそうだから」と漫然と飲み続けるのではなく、「何のために服用するのか」「どのような状態を目指すのか」「いつまで服用するのか」といった目的を明確にした上で、医師やアーユルヴェーダ医師に相談しながら利用することが大切でしょう。
また、長期にわたってサプリメントやハーブ製剤を服用する場合には、定期的な血液検査などによって健康状態を確認することも重要です。
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