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映画のロケ地スリランカ『The Bridge on The River Kwai/戦場にかける橋』と リバーアクティビティの聖地

ランカフルカターワ
スリランカは、美しい自然や歴史的建築を生かし、数多くの国際映画のロケ地として選ばれてきました。

本シリーズでは、スリランカ政府観光局が紹介する代表的な映画のロケ地を巡っています。今回は、第30回アカデミー賞で作品賞を含む7部門を受賞した名作映画『戦場にかける橋(The Bridge on the River Kwai)』をご紹介します。

映画の舞台はタイとミャンマーの国境地帯ですが、実際の撮影の多くはスリランカで行われました。なかでも、キトゥルガラの豊かな自然の中に建設された巨大な「クワイ橋」のセットは、映画史に残るスケールのロケーションとして知られています。
この記事では、『戦場にかける橋』の撮影秘話やロケ地となったキトゥルガラ、ペラデニヤ植物園、マウントラビニアホテルなどの見どころをご紹介します。
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映画『戦場にかける橋』とは

🎥『The Bridge on The River Kwai』(1957年公開)

あらすじと作品概要

1952年に出版された小説を原作とした作品。
第二次世界大戦中のタイとビルマ(現在のミャンマー)の国境付近にある捕虜収容所を舞台に、日本軍の捕虜となったイギリス軍兵士たちと、彼らを鉄道建設に動員しようとする日本人大佐との対立と交流を軸に、戦時下における人間の尊厳や誇り、そして戦争の悲惨さを描いています。
本作は、第30回アカデミー賞で作品賞を含む7部門を受賞しました。

『戦場にかける橋』のロケ地はスリランカ

▪キトゥルガラ(Kithulgala)
▪ペラデニア植物園(Peradeniya Botanical Garden)
▪マウントラヴィニアホテル(Mount Lavinia Hotel)など
ペラデニア植物園

マウントラヴィニアホテルマウントラヴィニアビーチ

なぜスリランカが映画の舞台に選ばれたのか

ジャック・ホーキンスが推薦したキトゥルガラ

ウォーデン少佐を演じたジャック・ホーキンスは、スリランカ(当時はセイロン)に滞在した経験があり、キトゥルガラの森に囲まれた川辺の風景を覚えていました。
そして、プロデューサーのサム・スピーゲルに「撮影に理想的な場所」と助言したといわれています。

デヴィッド・リーン監督が決断したロケ地

その後、ロケハン(ロケーションハンティング)で好意的な報告を受けたスピーゲルと監督のデヴィッド・リーンは、スリランカ(当時はセイロン)での撮影を決定しました。

映画のために建設された「クワイ橋」

4か月かけて造られた巨大セット

映画の題名にもなっているクワイ橋。
キトゥルガラでは、美術監督の指導のもと、大工や鉄道作業員たちが4か月以上かけて木橋と線路を建設しました。当時としては、それまでに作られた映画セットの中で最大規模だったといわれています。

現在も残る橋の痕跡と再建計画

なお、橋は撮影終了後に解体され、現在も基礎を打ち込んだ跡やクサビが残っています。
2014年には、観光資源として57年ぶりに橋を再建する計画が報じられましたが、その後、着工に関する報道はありません。

早川雪洲とゴールフェイスホテル

日本人俳優・早川雪洲とは

斉藤大佐を演じた早川雪洲は、1910年代からハリウッド黎明期に活躍した俳優で、アメリカやヨーロッパで主演俳優として成功した最初期のアジア系俳優の一人といわれています。

ゴールフェイスホテルに残る映画の記録

コロンボにあるゴールフェイスホテルは、1864年創業の歴史あるホテルで、昭和天皇(裕仁皇太子時代)をはじめ、各国の王族や著名人が宿泊してきた由緒あるホテルです。

ホテル内の博物館やバーに飾られている写真パネルには早川雪洲の姿もあり、1957年に宿泊したことが記録されています。

キトゥルガラ観光の魅力

ラフティングの聖地として人気

キトゥルガラは、コロンボから約90km、キャンディから約60kmに位置する風光明媚な町です。
地名はキトゥルヤシに由来し、かつては自然のキトゥルヤシ林が広がり、ハクル(ヤシ糖)やキトゥルペニ(ヤシ蜜)の生産地としても知られていました。

キトゥルガラといえば、リバーラフティングのスポットとしても有名です。

町を流れるケラニ川には大小さまざまな急流ポイントがあり、スリリングなラフティングを楽しむことができます。
そのほか、カヤック、川遊び、沢登り、滝滑りなど、多彩なリバーアクティビティも人気です。

バードウォッチングや自然散策も楽しめる

また、バードウォッチングの名所としても知られており、固有種の約9割の鳥類が観察できるシンハラジャ森林保護区とほぼ同じ種類の鳥類が確認されています。

※キトゥルガラについては以前の記事で紹介していますので、興味のある方は下記リンクをご覧ください。

ブロードランズ水力発電プロジェクトと観光への影響

この地域では、2013年から水力発電を目的としたブロードランズ水力発電プロジェクト(The Broadlands Hydropower Project)が進められており、2021年11月19日には、マヒンダ・ラージャパクサ首相が首相官邸からメイントンネルへの放水開始を記念する式典を執り行ったと報じられました。

約3.5kmのトンネルを通じて水を導くことで、既存のポルピティヤ発電所の下流でも水力を利用できるようになり、年間126GWhの発電量が見込まれています。

稼働後は川の水量が大幅に減少し、ラフティングやリバーアクティビティを中心とした観光地としての存続が懸念されていました。
しかし、スリランカ電力庁はミニ水力発電所を活用し、観光に必要な放水量を維持する方針を示しています。

映画ファンなら訪れたい『戦場にかける橋』のロケ地

『戦場にかける橋』は、タイとミャンマーの国境地帯を舞台にした映画でありながら、その印象的なシーンの多くがスリランカで撮影されました。キトゥルガラの深い森とケラニ川の雄大な景観は、映画の世界観を見事に表現し、映画史に残る名作を支えています。

現在、映画のために造られたクワイ橋は残っていませんが、その跡地や豊かな自然は今も多くの映画ファンや旅行者を魅了しています。また、ペラデニヤ植物園やマウントラビニアホテル、早川雪洲ゆかりのゴールフェイスホテルなど、ロケ地や関係施設を巡ることで、映画の舞台裏や当時の撮影秘話にも触れることができます。

さらにキトゥルガラは、ラフティングやバードウォッチングなどのアクティビティも充実した自然豊かな町です。映画のロケ地巡りとあわせて、美しい渓谷やケラニ川の魅力を体感すれば、スリランカの新たな一面に出会えるでしょう。
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