切手で見るスリランカの表記の変遷
スリランカは 2023年2月4日に独立75周年 を迎えました。 独立75周年の記念切手も発行されました (写真下) 。 切手というのは、郵便を送るための証紙のみならず、デザインなどはその国ならではのものとなっています。特に記念切手となるとなおさらで、趣味の収集対象ともなっています。 と同時に、切手から多くの情報を得ることが出来ます。 そこで今回は、切手から読み取る スリランカの言語表記と独立前後の変遷 についてご紹介します。 関連記事📝『 お勧めスリランカのお土産『記念切手』編 』 スリランカは 1505年にポルトガル人が来航 し、海岸地帯を植民地化しました。 1617年にはオランダ人が来航 し、ポルトガル人に代わって海岸地帯を植民地化しました。 1802年、スリランカは英国の植民地 となりました。 1815年 には、スリランカ最後の王朝であったキャンディ王朝が滅亡し、 全土が英国の植民地化 となりました。その 当時の国名は『セイロン(Ceylon)』 。 1840年5月6日にイギリスで世界最初の郵便切手が発行されましたが、 スリランカ( 当時の国名は セイロン)最初の切手は1857年4月1日に発行 されました。切手はロンドンでデザインならびに印刷されました。 上記の年代からもわかる通り、1857年はまだ英国の植民地下にあり、 当時の公用語は「英語」 でした。そのため発行された 切手の表記は英語のみ 、 国名はセイロン(Ceylon) 、額面は 英国の通貨単位ペニー 、当時の英国の君主であった ビクトリア女王 が描かれています。ちなみにこの当時はまだ切手に目打ち(点線)はありません。 1948年2月4日 、 スリランカ( 当時の国名は セイロン)は英連邦内の自治領として独立 を果たしました。 国名は三言語で下記のように書かれています。 ▪ 英語表記 の国名 【セイロン(Ceylon)】 ▪ シンハラ語 の国名 【スリランカ(ශ්රී ලංකා)】 ▪ タミル語 の国名【 イランカイ(இலங்கை)】 ちなみに描かれているのは当時の国旗 (下記写真左) セイロンの初代首相であり「スリランカ建国の父」とされるD.S. セナナーヤカ (下記写真右) 。 下記の記念切手は 1957年に発行 されたスリランカ(当時の国名はセイロン)最初の切手の発行から100周年