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切手で見るシンハラ・タミルの新年の伝統的風習

スリランカは4月14日午後2時59分に新年(シンハラ・タミルの正月)を迎えます。

ホロスコープ(占星術)によって決められた、2023年の新年の時刻や関連する儀式に適した吉兆時間(ネカタ:Auspicious Time)はシンハラ・タミル新正月2023年:各儀式の時間発表(←タイトルをクリックすると該当記事にリンクします)でご紹介しました。

この正月は、シンハラ正月ならびにタミル(ヒンズータミル)正月であり、シンハラ家庭とタミル家庭では、儀式や習慣が異なる部分があります。
以前『シンハラ・タミルの新年(2022年)ー新年の食卓ならびにシンボル解説』(←タイトルをクリックすると該当記事にリンクします)では、一部タミルの儀式を紹介しましたが、2022年4月14日に発行されたのシンハラタミル正月の記念切手では、10のシンハラまたはタミルの新年の伝統的風習がテーマとなっていましたので、この記念切手切手に添えられている解説と共にご紹介します。
↑シンハラ・タミルの新年記念切手(2022年4月14日発売)

【シンハラ・タミルの新年の始まり】

古代の記録によると、稲作は紀元前4500年にインドを経由してスリランカに伝わったとされています。
古くは、最初の収穫を太陽に捧げる習慣があり、これが現在のシンハラの新年祭の誕生と考えられています。
スリランカには、太陽に捧げられた神殿(Sun Devala)が4か所[アダムズ ピーク(Adams Peak)、ヒルガル デーワーレ(Hirigal devala)、ムネシュワラム(Munneshwaram)、コネスヴァラム(Koneshwaram)]あり、それらの場所でさまざまな儀式が行われたとされています。
アヌラーダプラ時代の、紀元前 78 年に王は太陰月の伝統に従って「ネカト ケリヤ(නැකත් කෙළිය)」を祝いました。後にこの伝統はは、シンハラの新年の別名『スーリヤ マンガリャヤ(සූර්ය මංගල්‍යය)=太陽のお祭り』に変わりました。スーリヤは[太陽]、マンガリャヤは[ごちそう]を意味するシンハラ語です。

新年の習慣と伝統は、太陽がうお座から牡羊座に入るのを象徴するそれぞれの縁起の良い時間に行われます。
この新年の伝統は、英国の植民地下にあった1886年に『シンハラ・タミルの新年』として官報に掲載され、この呼び名が確立されました。

【新年の伝統的風習】

1. お菓子の揚げ始め
すべての新年の風習は縁起の良い時間に行われます。新年のお菓子を作るときも同じです。
新年の伝統菓子を作る作業は、村の女性たちが集まって始めます。
吉兆時間になると、ベンチ(バンク)ラバンと呼ばれる、複数人が手で叩くスリランカの伝統的な太鼓が演奏されます。
↑「Raban Pada(Sunday Observer:14 April, 2019)」記事より転載
皆で集まって作ることで、米粒を水につける、挽く、蜂蜜や蜜、油、薪の準備などの作業が効率よく行われ、2~3日ほどで村全体の必要なお菓子が揃いました。

2. [タミル由来の風習]お菓子のお裾分け
タミル由来の風習には、新しい鍋で牛乳(またはココナツミルク)をあふれるまで沸騰させる儀式があります。この儀式は、自宅かコーヴィル(ヒンズー寺院)で行われます。
この沸騰した牛乳(ココナツミルク)にご飯、カシューナッツやカルダモン、ギーなどにサトウキビ汁を混ぜた甘いごはん『ポンガル』を作ります。

コーヴィルからもらってきた『ナーヌ(නානු):薬草の汁と油を調合したもの』を髪に塗り、入浴して新しい服を着ます。
新しい服を着た子供たちは親戚や隣近所家を訪れ、お菓子のお裾分けを行います。大人達は、訪れた子供たちに祝福の言葉や贈り物を渡します。
このお菓子のお裾分けは、シンハラの風習にもなっており、民族、人種、宗教に関係なく行われます。
このような幸せな雰囲気の中、子供たちは様々な伝統遊び(ジャナクリダー/ජනක්‍රීඩා)をして楽しみます。これらの遊びは、豊穣と健康の守護女神といわれるパッティニ(Pattini)に捧げられる遊びといわれています。遊びに興じることで、女神の祝福を呼び起こすと信じられています。
↑スリランカの伝統遊びについて紹介ししている本『Ape Janakreeda – අපේ ජනක්‍රීඩා

3. 台所の掃除
新年の夜明けに、台所(かまど)にわずかでも埃や灰が残っているのは良くないこととされています。そのため、新年を迎える前に台所の掃除が行われます。
台所の掃除は女性(母や娘)が行います。
母親は娘と一緒に台所を掃除し、埃や灰、ゴミを箕に集めます。ゴミを集めた箕の上に、いくつかの伝統的菓子を置いておきます。そして、台所を使う母親は家の裏口から外に出て、箕を木の下に置き、手足を洗い、正面玄関から家に入るのが一連の風習です。

4. "新年の王子様 "にお供え
炊きたてのご飯を最初に「新年の王子」に捧げる風習があります。
「新年の王子」とは太陽のことで、これらの供物は全て太陽に捧げられるものです。
自宅の庭の東側に、柔らかいココナツの葉で作られたお供え台に新米をお供えします。
その近くには、鎌や鍬、ゴムの枝やココナッツ、または柑橘類の植物を置きます。
食事の吉兆時間になると、、母親は炊きたてのキリバット(ココナツミルクで炊きなおしたご飯)やお祝い菓子を容器に入れて、家の主(夫)に手渡します。子供たちもを入れたコップや、献灯ランプを持ちお供えをします。
これらをお供えすることは、大変ご利益があるとされます。
↑ココナツの葉で編まれたお供え台は、様々な儀式でも用いられます。

5. [タミル由来の風習]ブランコ漕ぎ
ブランコは、シンハラ・タミル正月の伝統と密接に結びついています。
ブランコの上下(揺れ)はそれぞれ日の出と日の入りを表しています。新調した服を着た女の子たちが「スイングの詩」を歌いながらブランコを漕ぎます。
元は豊穣と健康の守護神とされる女神パッティーニに関連する儀式のため、女性だけが参加していました。

6. 新年の食事
新年最初の食事。新年最初に炊かれたご飯は、「新年の王子(太陽神)」にお供えした後、家族で食事をとります。
新しい服に身を包んだ家族全員が、食事を囲むように座ります。
女性は、キリバット正月菓子を並べます。
全員が着席した後、全員の膝の上に清潔な白い布が広げられます。
最後に、母親がこの白い布を膝にかぶせ、最初のキリバットを夫に取り分けます。
母親が新年最初のキリバットを口に運び、その後、残りの家族は父親(家長)から一口づつキリバットを食べさせてもらいます。
その後は、各自が好きなように食事をし、皆で食事を共に終えることで締めくくります。

7. ディヤワラガヌ-デヌ(水との取引)
この儀式は、貴重な水を供給する水源に敬意を表する目的で行われます。
この風習は、村の女性のみで行われています。
吉兆時間になると女性たちは、新調した服を着て、水瓶を持って普段利用している水源(川など)赴きます。
彼女らは、水源に水を浄化させるといわれるジャックフルーツの枝、炭、イギリ(学名Strychnos potatorum)の種子や根を投げ込みます。
母親から末娘まで、手に水を取り拝みます。3回それを繰り返した後、水瓶に新鮮な水を入れます。
この儀式の間は、一切言葉を発してはいけないとされています。地域によっては、水源の近くにコインや花を置く風習のところもあります。

8. [タミルの風習]コーラム
ヒンズータミルの新年の風習は主に下記のような儀式が行われます。
【ミルクの吹きこぼし】
この儀式の前に、コーヴィル(ヒンズー寺院)に出向き、ナーヌ(නානු:薬草の汁と油を調合したもの)をもらってきます。
ナーヌを塗布した後に入浴し、自宅またはコーヴィルで牛乳を沸かす儀式に参加します。
吹きこぼした後の牛乳で、ポンガルライスを作ります。その際には、新しい鍋が使用されます。
【お祝い菓子のお裾分け】
新調した服に身を包み、親戚や近所に新年のお菓子(ムング、コキス、ムルックなど)を分け合います。
【コーランデザイン】
色を付けた米粉を使って家庭の芝生にコーラム(Kolam)を描きます。
【家の装飾】
家の中に花輪で飾り、マンゴーの葉を玄関に吊るします。

9. 仕事始め
新年を迎えて、人々は肉体的にも精神的にも新たに、家事や仕事を再開します。
スリランカは古くから農耕生活を基盤としており、鎌や鍬を使って畑仕事をする風習がこの儀式には残っています。
吉兆時間になると男性(父親や息子)は外に出て、中から乳白色の樹液が出るまでジャックツリーの枝を鎌で叩きます。この乳白色の樹液を見ると幸運が訪れると信じられています。
その後、柑橘類やココナッツの苗木を植えます。

同じ時間、女性(母親や娘)は台所に集まり、7 種類の野菜を加えてハトマールワ(හත්මාඵව)を調理します。
7種類の野菜は地域ごとに異なりますが、野菜(葉物やカボチャなど地上になる野菜)、種(カシューナッツなど)、根菜(ジャガイモなど)、薬草、穀物が材料となります。
↑FacebookページRatnapura Gossip、2020年4月13日掲載

10. 伝統の遊び「オリンダ ケリヤ」
これは一種のボードゲームで、豊穣と健康の守護女神といわれるパッティニ(Pattini)に捧げられる遊びといわれています。遊びに興じることで、女神の祝福を呼び起こすと信じられています。
↑「Moulding a sweet past(Sunday Times:April 14, 2019)」より画像転載
オリンダポルワと呼ばれるゲーム盤には2列7個の計14個のくぼみがあります。
1つの穴に4つづつ合計56個のオリンダ(学名:Abrus precatorius、和名:トウアズキ)の種を入れて、2つのグループに分かれてスタートします。
ちなみにオリンダの種は、昔は学校の初等部の授業で、数を数える目的で用いられてきましたが、種に有毒性があり、誤飲してしまった場合、死に至ることもあることが分かり、現在は使用に注意が呼びかけられています。

以上、切手に描かれた伝統的風習を紹介しました。
シンハラ・タミル正月については、冒頭でリンクを紹介したようにこれまでも紹介してきました。現在も伝統に則り儀式が行われていると思っていましたが、これらの10の風習を見ると、現代では割愛されているものも多いことに気が付きます。

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