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シギリヤにあるPinthaliya Resort&Spa(ピンターリヤ リゾート&スパ)の入り口には、半球状のお椀と蓋に、長い柄杓モニュメントが置かれています(↓写真下)。
ホテルのロゴも同様のものが描かれています(↓写真下)。スリランカ南部のビーチリゾートウナワトゥナにあるVilla Pinthaliya(ヴィラ ピンターリヤ) も入り口には、石製の瓶が置かれています(↓写真下)。
これらは、それぞれのホテル名にもなっている『Pinthaliya(ピンターリヤ/පිංතාලිය)』を模したものです。
ピンターリヤ(පිංතාලිය)とは、旅人や通りがかりの人が自由に水を飲めるように道路沿いや人の集まる場所に設置された水瓶のことで、スリランカでは古来からそのような場所にピンターリヤを置くという文化的な慣習があり、人々に水を施す功徳(pin)を積むという意味合いを持っています。
通常ピンターリヤから水を汲むための「ケネッサ」という柄の長いひしゃくが添えられています。
多くの水瓶は粘土や石で作られており、これらの素材は太陽の日差しでも中身までは熱くなりすぎず気化熱による自然の冷却効果によって、暑い日でも比較的冷たい水を保つことができ、旅人は冷たい水を飲むことができました。
自動車やバスなど容易に移動が可能になった上、水が手に入りやすくなった現代では、古来のピンターリヤを見かけることはほとんどありませんが、飲み水の提供は形を変えて現在も見ることができます。
車の往来の激しいゴールロード脇にある宝飾店(Nithyakalyani Jewellery Wellawatta)が設置(提供)している無料飲料水(↓写真下ー※下記写真はGoogle mapのストリートビューより切り取り)。
蛇口が3つと、コップが添えられており、だれでもいつでも無料で水を飲むことができるようになっています。そしてシンハラ語でピンターリヤ(පිංතාලිය)と、タミル語で「給水所」を意味する「தண்ணீர் பந்தல்(タンニール・パンダル)」と書かれています(↓写真下)。※上段と右下はタミル文字、下段と左下はシンハラ文字。下の左右はシンハラ語とタミル語でそれぞれWellawatta Nithyakalyani Jewelleryと書かれています。
長距離バスの乗務員が、この場所でバスを停めてペットボトルに水を汲んでいる姿を見かけることもあります。
ニュースで報じられている通り、現在スリランカでは経済混乱で需要に見合う燃料の輸入が追いつかず連日ガソリンスタンドに長蛇の列ができており、列は住宅街にも及んでいます。燃料を求めて長時間列に並ぶ人々が水を飲めるようにと、ある民家の前に置かれた水とコップ。
こちらの民家の前には、ごみ箱やハンドソープも設置されています。
水の提供は人だけに限りません。
スリランカでは野良犬や野良猫を多く見かけます。
一般家庭や飲食店で余ったご飯を動物に与えている様子をみかけることが多くありますが、犬や猫がいつでも新鮮な水を飲めるよう、民家の前や道路脇に水鉢を置いている家も見かけます。
仏教文化の影響もあり、持てるものを他者と分かち合う「施し(ダーナ)」の精神が今も生活の中に息づいているように感じます。










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