[スリランカ] コロンボ ホテルの安売りに終止符

ホテルの価格は閑散期や過渡期、平日や休日など状況や維持費などのコストなどをみながら、各ホテルごと自由に価格を設定されています。
ブッキングドットコムやアゴダなどのホテル検索サイトを見ると、5つ星ホテルでも朝食付き100ドル以下で出していたりします。

2023年9/11に公布された官報(Tourism Act, No. 38 of 2005)によると、2023年10月1日よりコロンボのスターホテルには最低価格が設けられ、設定された最低価格を下回って販売してはいけないという規定が追加となりました。

2023年10月1日から(個人旅行者向けの販売の場合)
5つ星ホテル:最低価格100ドル
4つ星ホテル:最低価格 75ドル
3つ星ホテル:最低価格 50ドル
2つ星ホテル:最低価格 35ドル
1つ星ホテル:最低価格 20ドル
上記料金はルームオンリー(1泊1室食事なし)の税抜きの価格となっています。

食事つきプランの場合の追加料金は下記の価格となっています。こちらも税抜き価格です。
2023年10月1日から
5つ星ホテル:朝食-最低価格10ドル、夕食-最低17ドル
4つ星ホテル:朝食-最低価格 9ドル、夕食-最低16ドル
3つ星ホテル:朝食-最低価格 8ドル、夕食-最低14ドル
2つ星ホテル:朝食-最低価格 6ドル、夕食-最低10ドル
1つ星ホテル:朝食-最低価格 5ドル、夕食-最低 9ドル

加算される税や税率はホテルのカテゴリ別に異なりますが、25~28.5%の税が課せられます。
例えば、5つ星ホテルに1泊1室2名朝食付きで宿泊すると、最低料金は154.2ドルとなります。※内訳[宿泊料金USD100、朝食USD20(10×2名)、税合計28.5%(サービスチャージ10%、VAT15%、SSCL2.5%、TDL1%)]
※VAT:Value Added Tax, SSCL: Social Security Contribution Levy, TDL:Tourism Development Levy 
※10/31追記)2024年1月1日よりVATが15%から18%に引き上げられる予定です(ニュース記事)

日本の5つ星ホテルに比べたらはこれでも破格の値段ですが、これまでそれ以下の価格でも販売してるホテルも多くあったため、今後コロンボにおいては、ホテルの安売りに終止符が打たれる形となります。

ブッキングドットコムやグーグルマップなどに表示されるスターカテゴリと、スリランカ観光開発局(SLTDA)に登録されているスターカテゴリが異なるホテルも多くあります。

Sri Lanka Tourism Development Authorityが定める3,4,5つ星のカテゴリ基準(参照:THE TOURISM ACT, No.38 OF 2005)は下記のとおりです。
下記以外にも細かな規定がありますが、宿泊者として利用する際に異なるポイントのみ取り上げています。

【客室の構成】
◆5 つ星ホテル:スイート3室を含む、30室以上のの客室があること。スイートルームの最小面積は65 平方メートル以上であること。
◆4つ星ホテル:スイート 2 室を含む、30室以上のの客室があること。スイートルームの最小面積は45 平方メートル以上であること。
◆3つ星ホテル:スイート 1室を含む、30室以上のの客室があること。スイートルームの最小面積は45 平方メートル以上であること。

【ダイニング】
◆4&5 つ星ホテル:24時間営業のコーヒーショップまたはインルームダイニングが利用できること。

上記を見てわかるように、4つ星ホテルの中には、5つ星のスイートルームの基準を満たしていないから4つ星というホテルもあるのです。
コロンボでは、スイートルーム利用以外で良いホテルに安く泊まりたい場合は、5つ星順当の4つ星ホテル、4つ星ホテル順当の3つ星ホテルが今後狙い目かもしれません。

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