その68の国の一か国がスリランカ。スリランカは、大阪・関西万博には単館パビリオンではなく、共同館(エンパワーリングゾーン )に出展します。
今回、くら寿司の「ハンズ・ハンズプロジェクト」の代表的メニューの一国として取り上げらられている料理が『キリパニ』。
また、ペニ(පැණි)とはシンハラ語で蜜のことを指しますが、ハチミツとは限りません。
ハチミツは、スリランカではミーペニ(මී පැණි)といわれます。そして、スリランカで『キリパニ』に使われる蜜といえば、孔雀椰子(キトゥル)の花蜜(キトゥルペニ/කිතුල් පැණි)です。
孔雀椰子の花序を切り取り、そこに壺を設置して蜜を集めたものを、火にかけ、灰汁をとりながら煮詰めたものです。完全に煮詰めると、ジャガリー(ハクル)と呼ばれる粗糖となります。
いずれも黒糖のようなコクのある甘さで、ヨーグルトへのトッピング以外にもフレンチトーストにもとても合います。
孔雀椰子の蜜は「ミネラル豊富」、「低GI食品」としても紹介されています。ちなみに孔雀椰子の蜜を醗酵させてから蒸留したしたお酒がアラックです(スリランカのアラックは、孔雀椰子以外にも、ココ椰子(ココナッツ)、パルメラ椰子などからも作られています)。
純粋なキトゥルペニは濃厚だと発酵がすすむため、瓶詰め後に密封をしておくと瓶が破裂するほどです。そのため、スリランカのスーパーや日本で手に入るものは希釈されていたり砂糖が添加されたものですが、それでも独特の味わいはクセになります。
残念ながら、日本では水牛のヨーグルトは流通していませんが、食感や濃厚さはギリシャヨーグルトが近いかもしれません。なお、キトゥルペニは日本でも購入が可能ですので、是非機会があれば試してみてください。
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