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12/15追記)12/10付けでガイドラインの一部改訂が発表されていますので、最新のガイドラインについては『ツーリストビザでの渡航ガイドライン(2021年12/14〜)』(2021年12月15日投稿記事)をご参照ください。(←タイトルをクリックすると該当記事にリンクします)
10/28追記) ツーリストビザでの渡航を予定している方は、『ツーリストビザでの渡航ガイドライン(2021年10/26〜)』の記事もご参照ください。
【感染状況】
スリランカは2021年4月下旬に1日の新規感染者数が初めて1,000人を超え、その後5月初旬には2,000人を超え、5月下旬には1日の新規感染者数が3,000人を突破しました。
これは4月の新年の影響(ニューイヤークラスター)といわれています。
感染者数増加を受けてスリランカ政府は週末の外出禁止令や、5/22~6/20まで外出禁止令を出し、外出禁止令とワクチン接種の効果か6月中旬には1日の新規感染者数が2,000人を下回り、7月には1,000人を下回るなど減少傾向にありました。
しかし、デルタ株の影響もあってか7月中旬頃から再び感染者数が増加し始め、7月下旬には再び1日の新規感染者数がには2,000人を超えるようになり、8月上旬には3,000人を超え、8月中旬には初めて4,000人を記録しました。感染増加は収まらず8月下旬には1日の新規感染者数初めて5,000人を記録しました。ピークは5,946人にまで達しました。
現在(9月初旬)は、連日の新規感染者が3,000人台で推移しています。
4,5月の感染者数増加にも関わらず死亡者数は低推移でしたが、こちらも7月の感染者数の増加に合わせるように連日200人を超えるようになり現在も200人を下回っていません。
上記の表は、保健省疫学ユニットが毎日発表しているチャートの9/3発表のものです。
【ロックダウン】
スリランカは9/5現在、スリランカ全土に終日外出禁止(Quarantine Curfew)が出ています。
スリランカの感染拡大を受けて8/21から始まった終日外出禁止、当初は8/30に解除になる予定でたが9/6までに延長になり、さらに現時点では9/13まで延長となっています。
ただ昨年の外出禁止令と異なるのは、対象外(外出ならびに活動が許可)となる範囲が広いということが言えます。
病院や薬局、ライフライン関係など日常生活に必須とされるエッセンシャルサービス以外にも、建設業や輸出向けアパレル製造業、農業なども稼働が可能ですし、商店やレストラン、パン屋などもデリバリーのみ営業可能となっています。
さらには昨年の外出禁止令発令時は、営業が許可される職種においても管轄の警察署に出向き外出許可証を発行してもらわければなりませんでしたが、今回はその必要はないようです。
その結果、外出禁止とはいえども、都市部のコロンボでは、車の往来も多く人も普通に歩いていて、外出禁止中とは思えない状況です。
デリバリーのみ営業許可の商店やパン屋なども表向きは閉店となっていますが、いくつかの
店舗では店内には入れないものの欲しいものを告げて購入ができる状況です。
感染者拡大を封じ込めたいのならば、昨年のような強固な外出禁止令(散歩での外出も不可)が必要であるのですが、長引くコロナ禍においてスリランカ経済は破綻に向かいつつある状況で、全てをストップさせることができない事情が見え隠れしています。
【ワクチン接種】
スリランカでは現在、新型COVID-19ワクチンとして、アストラゼネカ製「コビシールド」、中国製「シノファーム」、ロシア製「スプートニクⅤ」、「モデルナ」、「ファイザー」の5種が使用されています。接種数の多くは中国製「シノファーム」。
スリランカで最初に承認が下りたのはアストロゼネカ製コビシードのため、医療従事者や軍隊など第一線に従事する者にワクチン接種がなされたほか、1月中旬には感染者の多い西部州中心に一般市民にもアストラゼネカ製のワクチン接種が開始されました。
しかし、アストラゼネカ製のワクチン製造国であるインドにおいて感染が拡大した影響で、アストラゼネカ製ワクチンの供給が滞り、当初の予定のアストラゼネカ製ワクチンが入手できない状態となり、1回目を接種した人でもまだ2回目を打てていないという2回目のアストラゼネカワクチン待機者が約54万人いる状況に陥っていましたが、COVAXを通じて7月末より日本よりアストラゼネカワクチンの提供があり、現在は2回目待機者も接種が完了しています。
アストラゼネカワクチンに続き、スリランカで承認ならびに接種が開始されたのが中国製「シノファーム」。
スリランカのワクチン接種対象者は30歳以上(9月からは感染者数の多い西部州を最初に20歳以上も対象となりました)となっており、9/3の時点で、いずれかのワクチンを1回接種した人数は約1,260万人(人口の約57%)、2回接種した人数は約880万人(人口の約40%)と発表されています。
当初のワクチン接種の対象の30歳以上の接種率に置き換えると、30歳以上でワクチンを1回接種した割合は約100%を超えています。、2回接種者は約77%になります。
上記の表は9/3のNews Wire(https://www.newswire.lk/)より転載。
【観光渡航】
下記の記事も併せてご参照下さい。
- Safe&Secure認定 レベル1ホテルの予約の注意点(2021年8月28日投稿記事)
- 観光開発局(SLTDA)ルートでのスリランカ渡航 最新ガイドライン(2021年8/19~)(2021年8月27日投稿記事
スリランカは現在ロックダウン中ではありますが、観光客を含む海外からの渡航を受け入れてます(南アフリカや南アメリカなど、入国受け入れ停止国あり)。
スリランカ政府も保健省を通じて、ロックダウン中も外国人観光客の宿泊受け入れを許可を発表しています。また18箇所の承認観光地の訪問も可能としています。
現在の観光ガイドラインでは、ワクチンの完全接種者(規定回数の接種かつ接種後2週間が経過していることが条件)の場合、PCR検査は到着日のみ(18歳以上の場合)、行動制限はPCR検査の結果が出るまでSafe&Secure認証レベル1ホテルに滞在(24〜48時間)のみとなっています。
そのため、到着時のPCR検査結果が陰性で、レベル1ホテルより退去(チェックアウト)許可証が発行されて以降は、自由旅行が可能となります。
しかし、スリランカ駐在のスタッフの私見となってしまいますが、現時点では自由旅行に適しているとは言えません。
それは感染リスクのみならず、公共交通機関もストップしていたりレストランやショップなどクローズの状態のため、観光が満喫できる状況にないからです。
反対にSafe&Secure認証レベル1ホテル(ビーチリゾートやウェルネスホテル、アーユルヴェーダ専門ホテルも含まれています)に滞在のみ目的(この場合は最低宿泊はないので、数泊して帰国が可能)とする場合は、自由旅行に比べては渡航リスクは少ないといえます。
なぜならSafe&Secure認証レベル1ホテルは海外からの渡航客のみを対象としており、スリランカ居住者は宿泊者への面会だけでなく、レストランや宴会場も含めてホテルに入ることができません。
またホテルスタッフも、宿泊者がいる期間はホテル内のスタッフ宿泊施設への常駐が義務付けられており、家が近所である場合も帰宅は認められていません。
このように、Safe&Secure認証レベル1ホテルの滞在の場合は、ローカルならびに海外からの宿泊者共に接点を持たないような対策が取られているためです。
知人や友人など、スリランカ居住者に会いに行く目的の方もいるかと思います。
この場合は、必ず相手の方の意向を聞くようにして下さい。
スリランカ人の気質上、Noと言えない方も多いですがその家庭がOKしてくれていても、地方在住の場合、この時期に外国人がいる事に不安感を覚える方も少なからずいます。
上記の通りワクチン接種も継続してすすめられています。
早くこの効果が、新規感染者数の減少ならびに死亡者数の減少という数字に現れるのを願っています。
そして、1日でも早く渡航者も居住者も安心して旅行できるようになりますように。
【旅行会社の手配をお勧めする理由】
このように書くと押し売りの宣伝のようですが、このような時期だからこそ旅行会社を通じての手配が安心な上、渡航前の準備の煩わしさが軽減されます。
ホテルならびに移動車両の手配など、すべて一つの窓口でできる手軽さがあります。また、予算や希望に沿ったホテルの提案をすることができますし、ホテルにも食事のアレルギーや禁煙喫煙など細かなやり取りも可能です。
現在、国内外のCOVID-19の状況に合わせて、ガイドラインも頻繁に改訂されます。
現在どのようなガイドラインなのか、旅行時期に沿って必要な情報を提供することができますし、スリランカの現況や渡航時期についての助言をすることもできます。
日本帰国後の行動措置のガイドラインや日本帰国前のPCR検査についても情報の提供が可能です。
さらには、渡航前のPCR検査で陽性の場合のキャンセルや渡航延期など不測の事態にもホテルや政府観光局などの間に立って交渉をすることができます。
「旅行会社を介して手配すると高い」というイメージがあるかと思いますが、実はホテルによっては旅行会社を介したほうが安い場合もあるのです。
ホテルによっては旅行会社向けの料金を出しているところもあります。その場合、旅行会社の手配料などが加算されたとしてもトータルでは個人手配よりも安くなる場合があります。
ホテルの予約サイトで気軽に予約ができるようになったり、旅行ガイドブックや様々な旅行に関するインターネットサイトや情報サイトがあり、手軽に旅行ができる時代になっており、旅行会社を利用される方は減少傾向にあります。
しかしこのような状況が頻繁に変わる中での渡航、旅行会社への依頼という選択も是非ご検討ください。
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