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9/26追記: 配信の予告も記載していましたが、配信終了したため予告を削除し、配信された内容を追記しています。
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ウィルパット国立公園は1938年に国立公園認定されたスリランカ最古の国立公園で(ヤーラ国立公園も同じく1938年)、スリランカで最大面積の国立公園となります。
さらには、公園内には自然の湖水も多く、ウィルパット国立公園を含む一帯(165,800ヘクタール)が、2013年にラムサール条約湿地にも認定されています。
また、Kudiramalai Pointは、シンハラ人の祖先と言われるウィジャヤ王子が紀元前543年にスリランカに最初に上陸した歴史的場所である上、海抜約70メートルのこの崖は太古の昔は海中だったところで、貝やサンゴの死骸が沈殿ならびに堆積し長い年月を経て固まった石灰石など、5〜2200万年前の古代の地層が見られる地層学的にも貴重な場所です。
しかし正直なことをいうと公園が広い分、動物との遭遇率にバラツキがある公園でもあります。
さらには公園の入り口から主な観察ポイントやそれぞれのポイントの行き来で時間がかかるため「サファリを軽く楽しみたい」「2〜3時間だけの滞在」にはお勧めはしません。
そんなウィルパット国立公園のオンラインサファリが9/24ならびに9/26の2回開催されました。
5台のカメラクルーと2台のドローンによる映像(※特別許可によるドローン撮影)もあり、俯瞰的にゾウの群れや湖、森の様子が見られました。
このオンラインサファリは、スリランカ観光局 とGIZ(ドイツ国際協力公社)主催で、野生動物保護局などの協力のもと、「おうちでソファーに座りながら動物専門家の解説を聞きながらサファリを体験できる」というコンセプトの貴重な機会となりました。
9/24の配信内容は、公園内の植物と動物の関連や、蟻塚と動物の関係性についての解説を交えながら、動物がメインとなっています。
9/26の配信内容は、動物のみならず上記で触れたいKudiramalai Pointの歴史ならびに地理学的観点の解説、公園内の遺跡や花などの植物相など、動物に留まらない幅広い内容になっています。
現在アーカイブ配信されていますので、是非ご覧下さい。
🎥2021年9/24開催のアーカイブ配信(その1※)
※途中で配信が中断したため、2つに分かれています。
🎥2021年9/24開催のアーカイブ配信(その2)
※途中で配信が中断したため、2つに分かれています
🐆9/24のストリーミング配信で見られる動物リスト
●哺乳類(登場順)
1. Leopard(ヒョウ)
2. Asian Elephant(アジアゾウ)
3. Spotted Deer(マダラジカ/アクシスジカ)
4. Indian Wild Boar(インドイノシシ)
5. Hanuman/Grey Langur(ハヌマーン/グレイラングール)
6. Sambar(サンバー)
7. Golden Jackal(ゴールデンジャッカル)
8. Sloth Bear(ナマケグマ)
●鳥類(登場順)
1. Indian Peafowl(インドクジャク)
2. Ceylon Junglefowl(セイロンヤケイ)※固有種
3. Eastern Cattle Egret(アマサギ)
4. Black-headed Ibis(クロトキ)
5. Grey-headed Fish-eagle(ウオクイワシ)
6. Malabar Pied Hornbill(カササギサイチョウ)
7. Woolly-necked Stork(エンビコウ/シロエリコウ)
8. Pacific Golden Plover(ムナグロ)※渡り鳥
9. Crested/Changeable Halk-eagle(カワリクマタカ)
●爬虫類(登場順)
1. Mugger Crocodile(ヌマワニ)
2. Indian Cobra(コブラ)
3. Star Tortoise(ホシガメ)
🎥2021年9/26開催のアーカイブ配信(その1※)
※途中で配信が中断したため、2つに分かれています(こちらは9分30秒頃から始まります)
🎥2021年9/26開催のアーカイブ配信(その2※)
※途中で配信が中断したため、2つに分かれています。
🐆9/26のストリーミング配信で見られる動物リスト
●哺乳類(登場順)
1. Spotted Deer(マダラジカ/アクシスジカ)
2. Indian Wild Boar(インドイノシシ)
3. Toque Macaque(トクモンキー)※固有種
4. Wild Buffalo(インドスイギュウ)
5. Sambar(サンバー)
6. Leopard(ヒョウ)
7. Hanuman/Grey Langur(ハヌマーン/グレイラングール)
●鳥類(登場順)
1. Baya Weaver(キムネコウヨウジャク)
2. Indian Peafowl(インドクジャク)
3. Black-headed Ibis(クロトキ)
4. Red-wattled Lapwing(インドトサカゲリ)5. Brown Fish-owl(ミナミシマフクロウ)
6. Crested/Changeable Halk-eagle(カワリクマタカ)
7. Yellow Wagtail(ツメナガセキレイ)※渡り鳥
8. Indian Painter Stork(インドトキコウ)
9. Woolly-necked Stork(エンビコウ/シロエリコウ)
●爬虫類(登場順)
1. Garden Lizard(ガーデントカゲ)
2. Star Tortoise(ホシガメ)
3. Land Monitor(リクオオトカゲ)
4. Bayahir's Fan-throat Lizard(和名不明)
5. Mugger Crocodile(ヌマワニ)
●その他
1. Army Ant(グンタイアリ)
2. The Lesser Albatross(ナミエシロチョウ)
3. Dung Beetle(フンコロガシ)
■遺跡
Kuveni※宮殿跡の石柱(9/26の配信画像より)
※Kuveni(クヴェニ)はヤッカ族の女王で、ヴィジャヤ王子がこの地に上陸したとき、ここに住んでいたと言われています。クヴェニとヴィジャヤは後に婚姻関係を結びこの地域から統治を始めたと信じられています。📝GIZとは?
GIZ(ドイツ国際協力公社)は、ドイツ政府が出資して設立された公社で、支援する地域の特色を把握し、専門性を生かした技術協力プログラム、人材育成、緊急支援などを行っている団体です。
スリランカでは1956年から活動しており、内戦時から和解プロセスの支援、民間企業の発展、教育・職業訓練などを行なっています。
GIZは『ウィルパット国立公園とその影響地域の管理』というプロジェクトで、2015年から(2022年まで予定) ウィルパット国立公園の管理とインフラの改善を、地域住民の開発ニーズに合わせて行われています。
💡ウィルパット国立公園でジープサファリをする場合は終日サファリをお勧めします。もし半日サファリとなる場合は、開園直後から午前サファリ、午後から閉園までと、開園時間または閉園時間のどちらかは外さないようにすると動物に会える率が高まります。
💡ヒョウやナマケグマは見られませんが、ゾウなどが見られて短時間でサファリの雰囲気を味わうだけで充分という方には、ミンネリヤ国立公園/カウドゥッラ国立公園/フルルエコパークなどハバラナエリアにある公園をお勧めします(この3公園は近隣にあり、時期やその日の状況に応じてゾウの出没率の高い公園に行く事が可能です。
📝スリランカの国立公園やサファリについては『スリランカの人気国立公園(ジープサファリマニュアル)』の記事も併せてご覧ください。
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