スリランカの国立公園の入園料の仕組み

スリランカの人気の訪問地の一つが国立公園(National Park)。

ジープサファリのできるヤーラ国立公園(Yala National Park)や、世界遺産(自然遺産)の「スリランカの中央高地(Central Highlands of Sri Lanka)」に含まれているホートンプレインズ国立公園(Horton Plains National Park)、ダイビング&シュノーケリングスポットとしても人気のピジョンアイランド国立公園(Pigeon Island National Park)など、現在スリランカには3つの海洋公園を含む26の国立公園があります。

📝関連記事『スリランカの人気国立公園(ジープサファリマニュアル)(←タイトルをクリックるすると該当記事にリンクします)

国立保護区(National Reserves and Sanctuaries)の管轄の長である野生生物・森林資源保全大臣は2022年8/8付の臨時公報2292/11号により、管轄の入園料や施設の利用料などの料金改定(値上げ)を発表し、2022年9/2から適用されています。2009年から実に13年ぶりの改定となります。

しかし国立公園に入場する際は、入園料のみならずサービスチャージVAT(付加価値税)15%がかかります(追記:2024年1/1よりVATが18%に引き上げられました)。ガイドブックなどでは入園料のみしか記載されていなかったり、値上げ前の料金の掲載だったりするため、実際の請求額との違いにトラブルも報告されています(ガイドが多く徴収したなどの誤解)。

そこで、2023年1月現在の国立公園の大まかな料金体系をご紹介します。

繁忙期(In Tourist Season)と通常期(In Regular Period)でも入園料が異なるほか、国立公園のカテゴリによっても入園料が異る上、同じカテゴリでもヤーラ国立公園の車両入場料、ピジョンアイランドのボート入園料など金額が異なるため合計は異なってきますが、ここでは一番料金がかかる繁忙期のヤーラ国立公園を例にしてご紹介します。

下記例に挙げた外国人料金は日本国籍など南アジア地域協力連合(SAARC)以外の外国籍の場合となります。なお、外国人でもスリランカのレジデンスビザを所持している方はレジデンスビザの提示でローカル料金となります(ただし原本の提示がない場合は外国人料金となります)ので料金体系が異なります。また、サービスチャージUSD10は、グループに1人でも外国人観光客が含まれる場合の金額で、全員がローカル料金のみの入場者の場合のサービスチャージ料金は異なります。

上記の表を見てわかる通り、入園料自体は1人につきUSD25でも、1人で入場の場合は実際に支払う金額はUSD42となります。

サービスチャージ車両入園料などは1グループごとに加算されるのため、人数が多くなるほど一人当たりの単価が低くなる仕組みになっています。

また、チャータージープでの入場の際はジープドライバー、ガイドも入場する場合はガイドの入場料も加算されます(ローカルは1人につきLKR150)。旅行会社やジープ手配会社に入園料も含めた手配を依頼している場合はすべて料金が含まれますが、ジープチャーターだけ依頼して入園料は旅行者がその場で払う設定にしている場合は、ドライバーやガイドの入園料、車両入場料も旅行者が払う必要があります。

以上が実際の国立公園の入園料の仕組みです。なお、国立公園の入場には身分証明書の提示が必要なため、パスポートの携行が必要です。

外国人入園料などはUSドル設定ですが、スリランカルピー(LKR)で請求となります。換算レートは国立公園(管轄のDWC)が設定した換算レートとなります。

スリランカ政府は、国立公園においてUSドルでの支払いを認めることを決定し、まずはヤーラ国立公園で1月より試験的に実施するとしていますが、ほかの国立公園でUSドルの使用がいつから可能になるかについては不明です→『Sri Lanka to allow tourists to pay in dollars in National Parks

なお、国立公園は現時点ではクレジットカードでの支払いができませんので、現金の用意が必要です。

そして、ヤーラ国立公園など車両(4WD)での入場が必要なところは、加えてジープのチャーターが必要になります。ピジョンアイランド国立公園は離島のためボートで行く必要があるのでボート代も必要になります。

ジープのチャーターは、午前か午後のハーフデー(約4時間)サファリフルデーサファリの2つの体系があります。チャーター費は訪問する国立公園により異なります。

例えば公園が広く、動物を探すため園内を走り回る必要があるヤーラ国立公園やウィルパット国立公園のジープのチャーター費は、走行距離が多いので高めに設定されており、エレファントギャザリングを見るためのミンネリヤ国立公園などはゾウが見られる場所が分かっており公園内を動物を探して走り回る必要のない公園へのジープのチャーター費は低めに設定されています。



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