スリランカ伝統菓子(ケウィリ)紹介
スリランカのお正月についてはひとつ前の記事で紹介していますので、正月に行われる儀式の内容や、新年のシンボルなどについては、下記記事をご参照ください
『シンハラ・タミルの新年(2022年)』(←タイトルをクリックすると該当記事にリンクします)。
今回はスリランカ(主にシンハラ)の伝統菓子について。
日本で正月料理といえばおせちですが、シンハラ式正月(1月の新年も4月の正月も)では、主にお菓子が食卓に並べられます。これらのお菓子はシンハラ語でケウィリ(කෑවිලි)と呼ばれます。
オイルで揚げたり砂糖で煮詰めたり、どれもが日持ちのするお菓子のため、お土産としても用いられます。
元は各家庭で作られていましたが、現在はお店のものを買い求める人が増えたようで、新年が近くなるとスーパーなどの一角にケウィリ(කෑවිලි)の販売コーナーができたり、ネットでも販売されます。ホテルなども新年用のケウィリセットの販売広告を出しています。
(↑上記画像はネット広告より)
代表的なお菓子紹介
1.コキス
この揚げ菓子は、シンハラならびにヒンズータミルの共通した正月菓子の定番です。 米粉(小麦粉を使うレシピもあります)に卵を加えてココナツミルクで溶いたターメリック入りの生地にコキス型(写真の仏教の法輪の型の他にも蝶などがあります)を浸し、そのまま熱した油に浸して揚げたもの。
甘い菓子が多い中、こちらは塩味のさっぱりとした味わいです。
↑コキスの揚げ型(ネットショップのDaraz.lkより画像転載)
2.コンデキャウン
中央が盛り上がった様子が髪の毛をお団子状にしたものに見えることからコンデ(シンハラ語で"髪")キャウンといいます。
3.アッガラ
米粉を炒ったものに、キトゥルヤシ蜜、削りココナツを混ぜ て固めたもの。
通常は、ボール状に丸めたものの方を多く見かけます。
4.アースミ
米粉にココナツミルクとオクラのしぼり汁を混ぜ液状にしたものを、5本の指を使って放射線状に揚げ、暖かいうちに二つに折り半円状にしたものにアイシングしたもの。
5.ムング(ムーン)キャウン
米粉とムング豆(緑豆)粉、挽いたカルダモンに砂糖と水を加えて煮てつくった餡を紡錘形に形を整え、小麦粉と米粉を混ぜてターメリックで色を付けた生地に浸けて揚げたもの。
6.アルワ
炒った米粉に、ココナツシロップ(または砂糖シロップ)とカルダモン、刻んだカシューナッツを入れて混ぜ固めて、切り出したもの。落雁に似た食感のお菓子です
7.ドドル
米粉とキトル蜜糖(粉状にしたもの)、ココナツミルクを混ぜたものを鍋にかけ煮詰めたものを型に流し固めたもの。 ういろうに似た食感と味です。
ドドルは一般にも売られていますが、霊山スリーパーダ(アダムスピーク)の参道のドドルが有名で、スリーパーダの登山土産に買い求める人が多くいます。
コメント
コメントを投稿