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エレファントギャザリングシーズン到来

 


エレファントギャザリングのシーズンが始まっています。

エレファントギャザリングとは、乾季の水が枯渇する時期に、ミンネリヤ国立公園(Minneriya National Park)ならびにカウドゥッラ国立公園(Kaudulla National Park)にある人口貯水池の水が引いた場所に芽吹いた草地をめがけて周辺に生息するゾウが一同に集まる現象です。

通常スリランカのゾウは、複数のメスとその子どもや孫からなる15頭前後の母系集団で暮らしています。大人のオスは単独で暮らすことが多く、メスの群れから独立したばかりの若いオスはオス同士の数頭の群れで暮らします。
このように通常ゾウは繁殖期以外は数頭~数十頭の小さな群れで暮らしているため、100頭以上のゾウを一度に見ることが出来るのは、エレファントギャザリングのシーズンのみとなります。約100㎞以上を移動してくるゾウもいます。

エレファントギャザリングのシーズンは7~10月頃で、ピーク時は300頭以上見ることができるとも言われています。
↑↑ゾウ・ゾウ・ゾウ (この画像だけで約60頭のゾウが写っています)。なお、ゾウのいる草地は貯水池で、乾期以外は水で満たされています↑↑
ミンネリヤ国立公園
は、世界遺産のシギリヤロックから車で約40分、世界遺産のポロンナルワ遺跡群から約45分カウドゥッラ国立公園は、世界遺産のシギリヤロックから車で約1時間世界遺産のポロンナルワ遺跡群から約45分と観光地からも近い位置にあるため、他の観光と合わせて訪問しやすい国立公園でもあります。

エレファントギャザリングといえば、ミンネリヤ国立公園(Minneriya National Park)が定番でしたが、2018年より始まった農村地域開発の貯水プロジェクト(Moragahakanda Project)のための放水により、乾季もミンネリヤ貯水池の水位が下がらなくなったため、一時期ゾウが集まらなくなりました。
エレファントギャザリングは「乾季で水が枯渇した時期にのある場所に集まる」と書かれている記事も多くありますが、調査によるとゾウは水が目的ではなく水が引いた場所に芽吹いたを目的に集まっていることが分かっています。水位が高いままではゾウが集まってこないのです。
しかし2024年は放水が停止されたため、ミンネリヤ国立公園にもゾウが集まってきています。このニュースは日本語の記事にもなっています。⇒『🔗世界最大級の「ゾウの集会」が復活、貯水池プロジェクト停止で(BBC News Japan-2024年7/17)』

【エレファントギャザリングのベストタイム】
通常、動物を見るジープサファリのベストタイムは[早朝の入園直後と夕方の閉園直前]とされています。日中の日が高くなった時間は動物との遭遇率が低くなります。
しかしエレファントギャザリング期間のベストタイムは日中から夕方にかけてとなります(つまり午後)。
ゾウは夜は森林をねぐらにしています。日が昇るとともに湖周辺に移動し採食したり水浴びしたりして日中を過ごした後、夕方になると再び森林内に戻っていきます。ですので、エレファントギャザリングの観察を目的とする場合は午後サファリ(14頃~閉園まで)を選択するとよいでしょう。
ミンネリヤもカウドゥッラもシーズン中はジープ渋滞が多くなります。入園までに時間がかかりますので遅くても15時には公園に着くようにするといいかと思います。
ジープの数も負けてはいません

通年でゾウが見られる地域】
エレファントギャザリングのシーズン以外でもゾウは見られます。
ミンネリヤ国立公園の位置するハバラナ地域はもともとゾウの生息数が多い地域です(一般道で見かけることもしばしば)。この地域にもともと生息するゾウはミンネリヤカウドゥッラ国立公園、保護区指定となっているフルル(Hurulu)エコパークが行動圏内です。

ギャザリングシーズン期以外は100頭単位では見られませんが、メスや子供のグループや若オスのグループなどいくつかの小さな群れを見かけることができます。ただし、観察場所はギャザリングシーズンのような開けた草原ではなく、主に森林地帯となります。そのため草や低木に隠れて見えづらかったり、ギャザリングシーズンよりは、遭遇するのに時間がかかります。


大まかに分けるとギャザリングシーズンはミンネリヤとカウドゥッラ、シーズン外はフルルで多くみられる傾向(気候条件や餌となる草木の生育状況で異なります)にあります。

ゾウを見たい場合は行先の公園を指定せずジープのドライバーまたはジープの手配会社に任せるのが良いでしょう。その時期の遭遇率の高い公園に連れて行ってもらうことができます。

【スリランカの旅行の計画/お供に】

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