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スリランカ最古の大聖堂:聖ルチア大聖堂(St. Lucia's Cathedral)の見どころ(歴史・建築・戦争の記憶が残る教会)

ランカフルカターワ
 宗教施設とは信仰の場であることはもちろん、歴史的・建築的価値を持つ文化財として知られるものも数多く存在します。

スリランカは仏教国として知られていますが、仏教だけでなく、ヒンズー教、キリスト教、イスラム教など、多様な宗教が共存する国でもあります。

スリランカ最古の大聖堂「聖ルチア大聖堂(St. Lucia's Cathedral)」とは

コロンボ13地区に建つスリランカ最初の大聖堂

今回紹介する📍聖ルチア大聖堂(St. Lucia’s Cathedral)は、コロンボ13地区にあります。スリランカに15ある大聖堂の中で最初に設立され、200年以上の歴史を誇る由緒ある建物です

200年以上の歴史を持つ教会の歩み

その起源は1760年、福音を広めるためにセイロン(スリランカの旧国名)を訪れた聖職者が、小さな礼拝堂を建てたことに始まります。

1838年、この小さな教会はセイロン初の大聖堂へと昇格しました。

現在のゴシック様式の大聖堂は1852年に礎石が置かれ、建設は1873年に始まりました。1881年に第一段階が完成し、1887年に全体が完成しています。建物正面にはイオニア式の4本の円柱が並び、聖母マリア、聖ルチア、聖アンソニー、聖ペテロ、聖パウロ、アッシジの聖フランチェスコなど、7体の彫像が飾られています。

聖ルチア大聖堂の見どころ

彫刻や絵画が彩る荘厳な内部空間

大聖堂内部には、細部まで精巧な彫刻や絵画が施され、側廊には1924年に設置されたキリスト教の聖人や殉教者の像が並んでいます。その荘厳な空間には圧倒されます。


日本軍の爆撃を受けたドーム

1942年のセイロン沖海戦では日本軍の爆撃を受け、ドームに亀裂が入ったものの、長らく放置されていました。しかし1957年、約1年をかけて修復されたといわれています。

📝関連ブログ:【忘れてはならない記録 (第二次世界大戦~セイロン沖海戦とサンフランシスコ講和会議~)】

4つの鐘と正面を飾る7体の聖人像

この大聖堂には4つの鐘があり、それぞれ名前が付けられています。
Anthony Thomasと命名された一番大きな鐘は、重さは何と約1.9トンにもなります。
一番小さな鐘でも約430キログラムとのこと。

大聖堂の名前にもなった「聖ルチア」とは

建物正面にある7体の彫像のうちの1体である聖ルチア(Sancta Lucia)は、建物脇でも別に祀られています。

視覚障害者の守護聖女として信仰される理由

聖ルチアは、視覚障害者の守護聖女として知られています。ただし、彼女の生涯については史料が限られており、現在伝えられている逸話の多くには後世の伝承も含まれています。この大聖堂では、聖ルチアについて次のように紹介されています。

聖ルチアにまつわる伝承と12月13日の祝日

裕福な貴族の家に生まれたルチアは、幼い頃に父を亡くしたことで人生のはかなさを知り、次第に霊的な事柄へ心を向けるようになったと伝えられています。そして若くして、教会に生涯を捧げることを誓いました。

しかしその後、異教徒との縁談が持ち上がります。求婚者は、ルチアがすでに神に仕える身であることを知ると彼女を訴え、ルチアは投獄されてしまいました。伝承によれば、辱めを受けそうになったうえ、火刑に処されそうになりますが、薪は燃えなかったとされています。

さらに後世の逸話では、彼女は目をえぐり出された末に剣で命を奪われたとも伝えられています。しかし、霊廟に運ばれた遺体の目は元通りになっていたとされ、このことから聖ルチアは「視力」や「光」に関わる守護聖女として広く信仰されるようになりました。

聖ルチアが描かれる際、眼球を載せた皿を手にしている姿が多いのは、こうした伝承に由来しています。なお、12月13日は「聖ルチア」の祝日(聖名祝日)とされています。

日本の教会との違い

日本でもキリスト教会は多くありますが、日本で多く見られるキリスト教会にはプロテスタント教会が多く、一般的にはカトリック教会のように聖人やキリストの彫像を多数安置する例は比較的少ない傾向があります。

スリランカではカトリック教会が多い

一方、スリランカにはカトリック教会が多く見られ、キリストや聖人、使徒たちの彫像が飾られている教会も少なくありません。そのため、外観や内部の雰囲気は、日本で一般的に見られる教会とは大きく異なる印象を受けます。

まとめ

聖ルチア大聖堂(St. Lucia's Cathedral)は、スリランカで最初に設立された大聖堂として、200年以上の歴史を受け継ぐ由緒あるカトリック教会です。

ゴシック様式の壮麗な建築や美しいステンドグラス、精巧な彫刻、聖人像など見どころが多く、宗教施設であると同時に歴史的・建築的価値の高い文化遺産でもあります。また、第二次世界大戦中のセイロン沖海戦で日本軍の爆撃を受けた痕跡が残るなど、スリランカの近代史を今に伝える貴重な建物でもあります。

仏教国という印象が強いスリランカですが、このようなカトリック教会を訪れることで、多様な宗教や文化が共存する国の一面に触れることができます。コロンボ観光の際は、ぜひ足を運び、その歴史と荘厳な空間を体感してみてください。

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