スリランカは世界的なアパレル製品の生産国
スリランカにおいて、繊維・衣類産業は主要産業の一つであり、「繊維・衣類製品」は同国を代表する輸出品目です。
2025年の繊維・衣類製品の輸出額は約53億米ドルに達し、スリランカの商品輸出総額の約39%を占め、スリランカ経済を支える重要な産業となっています。
スリランカには、Tommy HilfigerやVictoria's Secret、女性用下着ブランドのTriumphなど、世界的に知られるブランドの製品を製造するアパレル企業が数多くあります。日本のUNIQLOやワコールも、スリランカを生産拠点の一つとしています。
なかでも、スリランカ最大級のアパレル製造企業Brandix(ブランディックス)は、Victoria's Secret、Gap、NEXT、Marks & Spencerなど、世界的なブランドを取引先に持つ企業です。
ちなみに、2021年6月に日本で公開された映画『グリード ファストファッション帝国の真実』は、ファストファッション業界の大物経営者の栄光と転落をブラックユーモアを交えて描きながら、華やかなファッションビジネスの裏側にある労働搾取の問題に切り込んだ作品です。
劇中に登場する下請けの縫製工場の場面は、実際にスリランカでも撮影されました。
スリランカのアパレル産業については、以前の記事でも紹介しています。
⇒ 📝以前の記事『【スリランカのファッション産業】アパレル大国を支える縫製業(下請け国からファッションのリーディング国へ)』
コロンボで海外ブランドの掘り出し物が見つかるTFS
世界的なアパレルブランドの製品を生産するスリランカですが、製造工程では、縫い目のズレや糸のほつれなど、縫製や仕上げの不備が生じることがあります。
また、汚れやキズ、規定サイズからの差異、パーツの不備など、さまざまな理由で正規の品質基準を満たさない製品が発生します。
こうした製品のなかには、いわゆる規格外品(B級品)として販売されるものもあります。
B級品といっても、規格から外れた理由はさまざまです。着用や使用にほとんど支障のないものもあり、有名アパレルブランドの製品を破格な値段で購入できることがあります。
そんな有名アパレルブランドの洋服を探せるお店の一つが、TFS(The Fashion Store)です。

TFSは、スリランカ国内で展開するファッションストア。現時点では、コロンボ周辺に4店舗、キャンディに1店舗があります。
個人的に店内で確認できたB級品の有名アパレルブランドは、Tommy Hilfiger、L.L.Bean、LEVI'S、Eddie Bauer、RALPH LAUREN、Marks & Spencer、Superdry、VOLCOM、ROXYなど。子供服ではNEXT、Bodenも見かけました。
ただし、いつ、どのブランドの製品が店頭に並ぶかは分かりません。訪れるたびに品ぞろえが変わるので、定期的に足を運び、思いがけない掘り出し物を見つけるのも楽しみの一つです。
ここからは、実際にTFSで買い物をする際に知っておきたい、掘り出し物を探すコツと購入時の注意点を紹介します。
TFSで掘り出し物を探す3つのコツ
1. 海外ブランドの正規品かどうかを確認する
まず知っておきたいのは、TFSはB級品専門のアウトレットショップではないということです。
店内には、冒頭で紹介した海外ブランドの縫製も手掛ける大手アパレル企業Brandix傘下のブランドで、スリランカを代表するアパレルブランドの一つであるmooseをはじめ、スリランカ発のブランドも並んでいます
海外アパレルブランドの規格外品やアウトレット品は、通常の正規品と区別し、正規販売ルートへの流出を防ぐために、ロゴが塗りつぶされていたり、ブランドタグが切り取られていたりするものがほとんどです。
なお、スリランカのアパレル工場が海外ブランド向けに製造している製品は、衣類が中心です。そのため、バッグや小物類よりも、洋服やビーチウェア、スポーツウェアなど、衣類を中心に探すのがおすすめです。
↑こちらはRALPH LAURENのシャツ。襟元のタグが切り取られていますが、胸元の馬のロゴ刺繍はそのまま残っています。
↑こちらはLEVI'Sのジャケット。胸ポケットのリーバイスのロゴタグは切り取られていますが、ボタンなどのメタルパーツにはロゴが刻印されており、リーバイスのものと分かります。
一方で、TFSで販売されている有名アパレルブランドの商品には、ブランドタグに全く傷が無かったり、生産国がスリランカではなくベトナムなどの国になっている商品もあります。
こうした商品の販売価格や陳列状況、生産国、縫製の粗雑さなどを総合的に考えると、正規品であるかどうかには疑問が残ります。少なくとも、正規品を期待して購入するのは避けた方がよいでしょう。
2. 必ず試着してサイズを確認する
購入前には、必ず試着することをおすすめします。
規格外品のなかには、サイズの不一致が理由で正規の品質基準から外れたものもあります。
また、サイズタグが切り取られている商品もあるほか、タグに表示されたサイズが同じでも、実際の寸法が異なる場合があります。
海外ブランドは日本のブランドとサイズ基準が異なることもあるため、普段着ているサイズだけで判断するのは禁物です。
実際に試着して、肩幅や身幅、着丈などを確認してから購入しましょう。
3. 同じ商品でも状態を見比べる
B級品といっても、規格外となった理由は商品によって異なります。
縫製の不備なのか、汚れやキズなのか、サイズの問題なのか、販売時に理由が表示されているわけではありません。
そのため、同じデザインの商品が複数並んでいたら、一つずつ状態を確認してみましょう。
同じ商品でも、縫製や仕上がりに違いがあることがあります。タグの切り取られ方にもばらつきがあり、ロゴがほとんど分からないものから、ブランド名を読み取れるものまでさまざまです。
せっかく見つけた掘り出し物でも、購入後に不具合に気付いては残念です。縫い目やボタン、ファスナー、汚れなども含めて、納得できるものを選びたいところです。
お気に入りのブランドを探す楽しみ
TFSでは、どんなアパレルブランドの衣類が、いつ店頭に並ぶのか分かりません。
以前見かけたブランドが次に訪れたときにはなくなっていたり、思いがけないブランドの洋服が並んでいたりすることもあります。
そんな一期一会の品ぞろえの中から、お気に入りの一着を探すのも、スリランカでのショッピングの楽しみ方の一つです。
ファッションに興味がある方は、スリランカ旅行中に時間があれば、ぜひTFSに立ち寄ってみてください。思いがけない掘り出し物に、お手頃価格で出会えるかもしれません。
特に📍バンバラピティヤ店は、Barefoot(ベアフット)やスリランカ紅茶局など、コロンボのお土産探しにおすすめのスポットが集まるゴールロード沿いにあります。周辺での買い物や散策とあわせて立ち寄りやすい店舗です。
コロンボでのお土産探しや買い物スポットについては、以前の記事🔗[コロンボお土産選び] 行くならこの3エリア(その1. コロンボ3-ゴールロード/Galle Road編)でも紹介しています。








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