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スリランカは毎月満月の日が祝日となります。
そんな毎月あるポヤデーの中でも5月はウェサック月と呼ばれ、ウェサック月は「仏陀が生誕した月」「悟りを開いた月」「入滅した月」として、スリランカで最も重要な仏教祭事の月となっています。
5/7発行のDaily MirrorのWeb版もタイトルがウェサック仕様。左から仏陀の入滅、悟り、生誕を表現するイラストが描かれています。 |
仏教祭事ではありますが、国教が仏教であるスリランカは、本来は国を挙げて盛大に祝います。
しかし今年は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、外出禁止令が発令中。
寺院への参拝や、徳を積むために無料で飲食を提供するダンサラなどすべて禁止され、家の中で祝うようにとの通達がされています。
家の軒先などに飾るランタン(提燈)。これは毎年新調されます。
一から作る家庭も多いですが、出来合いのものを購入したり、材料がセットになった手作りキットを購入する家庭も増えています。
しかし、コロンボなどのハイリスクに指定された地域は3/24の一時解除以来、一度も外出禁止令が解除になっていません。
この外出禁止令、以前の記事にも書きましたが「食料品など必須品目の買い出し」も「運動のための散歩」も許可されていません。当然、ウェサックの買い出しもできません。
外出禁止令発令中の食料品などの買い出しは、デリバリー注文もしくは移動販売車が居住地区に来るのを利用するしかありません。
食料や日用品が主のデリバリーサビスも、ウェサック前はウェサックランタンのデリバリー販売が開始されました。
通常食品のデリバリーを行っているPick Me Food(Uber Eatsのスリランカ版)にもウェサックランタンの販売店がリストアップされています。
すでに完成しているランタン。ランタン1個につき価格は150~200ルピー |
こちらは手作りキット。紙枠(左)と竹ひご枠(右)の2種類から選べます。 |
こちらも手作りキット。バリエーションが豊かです。 |
しかし今年は、コロンボなどは終日外出禁止令であるため、昨年以上に制限があります。
本来は、ウェサック祭の数か月前からパンダール(トラナとも呼ばれる仏陀や仏教の物語を描いた巨大パネルで各地に設置されます)が準備され、ウェサックの数週間前から商店やスーパー、路面などでウェサック用のランタンなどの装飾が販売されます。
ウェサック当日は多くの見物客が町に繰り出し、ウェサックの装飾やライトアップを楽しみます。それに合わせて出店が出たり、観光客も多く訪れます。
従来のウェサックの様子は、過去の記事(『光の祭典 ウェサック祭り』2018年4/3投稿記事)をご参照ください(題名をクリックすると該当記事にジャンプします)。
このように仏教祭事でありますが、スリランカの経済を動かす一端も担っているのです。
来年こそは、国を挙げて盛大なウェサック祭が開催されることを願っています。
またそのウェサック祭を見に、国外からも多くの方が訪れてさらなる賑わいになることを願っています。
今年は寂しいウェサックとなりますが、新型コロナウイルス感染症の1日も早い終息を祈念しています。
<余談>
ウェサック記念切手販売
日本と同じように、スリランカでも多くの記念切手が発行ならびに販売されています。
今年は仏歴2564年となります。
仏歴とは、仏滅紀元とも呼ばれ仏陀が入滅したとされる年を元年とする紀年法です。
因みに15ルピーはポストカードを海外に投函する場合の値段です。
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