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ハイキングが趣味で、スリランカでもハイキングを楽しみたいという方もいるでしょう。
スリランカでは、2024年に中央高地のハイキングを楽しめるような全長300キロメートルを22のステージに区切ったハイキングコース『ペコートレイル(Pekoe Trail)』が発表されました。ルートの中には21の茶園が含まれており、山岳風景や紅茶畑など風光明媚なスリランカの景色や自然を楽しむことが出来ます。ペコートレイルは、ナショナルジオグラフィックの『BEST OF THE WORLD 2024』の20 of the coolest travel adventures for 2024』の16位に選出されています。

各ステージは、最短のステージ(ステージ14)で9.36kmから最長のステージ(ステージ19)で21kmとバリエーションがあるほか、Beginner(初級者コース)-Modarate(普通)-Advanced(上級者コース)とコースごとの難易度や所要時間の目安も書かれているので、場所や距離、難易度に応じてコースを選択することが出来ます。
しかし、多くのルートではスタート地点までやゴール地点からの移動まで、公共交通機関がなく自己手配をしなければなりません。
そんな中、旅行者でも挑戦しやすいルートが、今回紹介するステージ16です。距離は10km以下の挑戦しやすいコースです。

しかもこのコースのスタート(またはゴール)は人気の観光地エッラ(Ella)。
目黒連さんが出演したキリン午後の紅茶のCMにも映っているナインアーチブリッジ(Nine Arch Bridge)や茶畑などが楽しめるほか、公道と交わる場所が多くあるため、体力や時間に合わせて途中離脱や短縮ルートの選択ができるのが利点といえます。
↑キリン 午後の紅茶「紅茶の聖地」篇60秒(※開始6秒後半に登場するのがナインアーチブリッジ)(参考)
❶スタート前に
ハイキングをするにはルートを把握する必要があるので、ペコートレイルのGPSアプリをあらかじめダウンロードしておく必要があります。後ほども記載しますが、ルートの地図の閲覧や現在位置の把握はTrail Passを購入しなくても利用可能ですが、基本的にアプリの利用はレイル利用にはトレイルパスの購入が必須とあります。
ダウンロードをしたらアカウント作成をしておきます。
❷スタート前
アプリを立ち上げ、下部の[Stages]からStage16を検索。トレイルステージのコースには料金所はありませんが、トレイルの利用はアプリより事前にトレイルパスの購入が必要とされています。トレイルパスの価格は、1日につき外国人はUSD10(LKR3,000※為替によって変動)、ローカルはLKR600になります。[Trail Pass]を購入すると、アプリで経過時間や歩行ルートの記録、残りの距離などの情報が表示されるほか、これまでのステージの歩行記録や累積の歩行時間や歩行距離などの記録がアプリに残ります。なおトレイルパスの販売収入は、ルートや標識の整備、コース上の地元へ還元などに利用されるとのことです。
ただ上記に記載したように、トレイルステージのコースはTrail Passを購入しなくても利用は可能ではあります。
❸ハイキング中
ステージの要所要所にはオレンジの目印があります。オレンジの円に白い縁取りだけのものは道標、オレンジの円の中に白い矢印が付いているものは方向標識となります。なお、この目印は木や石などに書かれていますので、消えていたり見つけにくい場所も多々あるので、目印だけに頼らずに位置情報と地図でも確認することを強くお勧めします。
❹滞在ホテル(エッラタウン)からスタートする場合
ステージ16のスタート地点はエッラ駅(エッラからスタートする場合)です。エッラ駅からナインアーチブリッジのトレイルコースの入り口までの約1.2kmは公道を歩きます。
エッラタウンなどに宿泊していて、スタート地点のエッラ駅まではスリーウィーラーや車での移動を考えている場合は、エッラ駅ではなくナインアーチブリッジのトレイルコースの入り口まで移動するのも一案です。ただ、ナインアーチブリッジのトレイルコースはすぐに山道が始まりますので、準備運動として公道を少し歩いておくのも足慣らしとして良いことも事実です。
⇩拡大エッラ側からナインアーチブリッジのトレイルコースの入り口は近くに2つあります。この2つの入り口は後に合流しますが、合流地点までは📍❶のルートは緩やかで350メートルの距離となります。📍❷のルートは合流地点まで160メートルほどと❶の半分の距離となりますがやや急斜面の箇所となります。ペコートレイルの地図ガイドでは上記地図❶のコースを表示していますが、ハイキングに慣れていれば❷のルートでも良いかと思います。ただし❷のルートは、❶との合流地点まではペコートレイルのルートの目印となるオレンジのマークはありません。
↑100年以上前に建造されたナインアーチブリッジ。10の橋桁(9つのアーチ)に鉄鋼は一切使われていません。❺ナインアーチブリッジを省く場合
前日または以前にナインアーチブリッジは見ている。移動車両があって、ナインアーチブリッジは省いた短縮コースを歩きたい場合は、📍Ella-PassaraロードとDaluggalapathanaロードの分岐点まで車で移動して、そこからデモダラ駅までのステージ16の残りのペコートレイルのルートを楽しむのも一案です。
⇩拡大エッラ方面からナインアーチブリッジを経て赤丸●地点までのルートは良く知られた観光ルートでもあるので、多くの観光客を見かけます。
ちなみにDaluggalapathanaロードは、エッラ側から行く場合のナインアーチブリッジの間近までスリーウィーラー(トゥクトゥク)でいくことのできるルートでもあります(📍下車後、数百メートル狭い階段や線路を歩く必要あり)。
下記写真はデモダラ駅に向かっている列車です。デモダラ駅は下記写真の赤色のラインの手前側にあります。列車の位置とデモダラ駅の位置、高さがずいぶん異なることに気が付くかと思います。
デモダラ駅の下のトンネルを通過した列車はしばらくしてデモダラ駅に入構してきます。実はこの駅の周りは螺旋状に線路が敷かれています。(余談:デモダラループ)
貨物の輸送のために17世紀に建設されたこのスリランカ鉄道のアップカントリーラインは、第一次世界大戦後にデモダラ駅方面まで延伸(終着点はバドゥッラまで)されることとなり、線路を敷く工事が始まりました。延伸区間の両側から線路工事を進めていった際に、このデモダラ駅地点で両線路の高低差が約20メートルになることがわかりました。
解決策を見つけられず頭を抱えていたイギリス人エンジニア(注釈 当時スリランカは英国の植民地)の前に村人が提案したのが螺旋状にレールを敷くことでした。螺旋状に両線路をつなぐことで、列車が走行できる許容勾配にすることが出来たといいます。線路工事は無事完了し、1921年にデモダラ駅に最初の列車が到着しました。
❻デモダラ駅からエッラまでの移動
エッラ駅側から出発した場合のゴール地点はデモダラ駅です。デモダラ駅からエッラ方面への移動は、デモダラ駅前に待機しているスリーウィーラー(トゥクトゥク)または、駅から約1.2km歩いた📍場所からからWellawaya(ウェッラワーヤ)方面のバスに乗って移動できます。でもせっかくならば、デモダラ駅からエッラまで列車で戻ると、列車に乗車しながらナインアーチブリッジを通過する体験もすることが出来ます。
下記は、デモダラ駅からエッラ方面の列車の時刻です(※列車の時刻は変更になる可能性があります)。
スリランカの列車は遅延が多いですが、バドゥッラ(Badulla)からの上り列車はデモダラ駅まで数駅のため、下り列車に比べて遅延が少ないと言えます。
❼ハイキングに際しての注意点
❼-1. 事前に天候の傾向や注意喚起を確認する
スリランカの気象は変わりやすく、自然災害が起こりやすい場所でもあります。
スリランカの気象は変わりやすく、自然災害が起こりやすい場所でもあります。
決行前に必ず🔗Pekoe Trailのページにて、トレイルに関する注意喚起がなされているか確認することをお勧めします。
それ以外にも、ホテルなどに泊まっている場合は、ローカルスタッフにここ最近の天気のリズム(例:朝に雨が降りやすい、夕方に降りやすい など)を聞いておくこも重要です。
❼-2. 1人よりも複数人で
目印があるといっても、見落としてしまう可能性もあります。実際にこの区間(ステージ16)を全部歩いてみて目印が消えかけている箇所があったり、分岐点など迷う箇所に目印がなかったりしたので、目印だけを頼りに歩くのは困難と言えます。アプリの地図があってもデバイスの充電が切れたりデバイスを紛失や破損してしまう可能性が無いとも言えません。
このコース(ステージ16)はアスファルト道路を歩く場所が多く、起伏も比較的に少なく難易度の低いルートですが、複数人いれば目印の発見やルートの確認など心強い面がありますので、初めてこのルートを歩く場合は複数人で行くことをお勧めします。
※GPSトレイルアプリ
ペコートレイルアプリのトレイルパスを購入した場合のみ、足跡を記録していくことが出来ます。トレイルパスは購入していないけれど自分の足跡ルートをオフラインで記録していきたい場合は、🔗Wikilocや🔗AllTrailsなどの他のGPS(通信圏外でも使用可能)トレイルアプリとの併用をお勧めします。なお、通信圏外(Wifiが通じない場所)でも利用できるように、事前にオフラインマップをダウンロードしておく必要があります。
※怪我など不測の事態となった場合は
ペコートレイルアプリのマップ上にあるSOSのアイコンを押すと、事前に登録した緊急連絡先や、位置情報に応じた最寄りの病院/警察署の番号が表示されます(※通信圏外の場合は利用不可)。❼-3. なるべく朝~午前中に
山間部のため陽が昇ると日差しがきつくなります。また、ナインアーチブリッジ付近は時間が遅いほど観光客が多くなってきます。なるべく朝の涼しい時間帯の開始をお勧めします。
なお、ハイキングに限らず、日差しの強いスリランカ旅行には帽子は必須。偏光サングラスもお勧めです。
❼-4. 雨具&ビニル袋の用意を
時期にもよりますが、時折ザっと雨が降ることがあります。
雨が降っても位置によっては雨宿りする場所がありませんので雨具を準備しておくと良いかと思います。雨具は傘よりも雨合羽が両手が使えて便利です。雨合羽は、100均にあるような簡易的なものがコンパクトで携行しやすいかと思います。
また不意の雨の時にカメラや携帯など電化製品をさっとしまえるようなジプロックのようなビニル袋もあると便利です。
📝オススメフィールドガイド(鳥類/哺乳類ガイドブック)
↑本格的バードウォッチング目的の方にお勧めのフィールドガイド【🔗Birds of Sri Lanka 】
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