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標高1868メートルに位置する紅茶の名産地、ヌワラエリヤ(Nuwara Eliya)。
「スリランカのリトルイングランド」と呼ばれるこの町は、英国植民地時代の1819年に第5代総督としてスリランカ(当時の国名はセイロン)を訪れたエドワード・バーンズ卿(Sir Edward Barnes)が、霧に包まれたヌワラエリヤの美しい景観を気に入り別荘を建設したことをきっかけに、避暑地・保養地として発展しました。
現在も植民地時代の建物が残るほか、ゴルフ、テニス、競馬、クリケットといった英国由来のスポーツやレクリエーション文化が色濃く残る町です。
↑ゴルフ場(写真はNuwara Eliya Golf Clubより転載)
↑ボートライドなどウォーターアクティビティも楽しめるグレゴリー湖

↑上記の正面外観の写真はホテル公式ページより転載↑

↑上記2枚の写真はホテル公式ページより転載↑
↑上記写真はホテル公式ページより転載↑

ここでは、ヌワラエリヤの象徴的な建物を紹介します。
グランドホテル(Grand Hotel Nuwara Eliya)
ヌワラエリヤの歴史を象徴する建物の一つです。エドワード・バーンズ卿は1824年に自身の別荘(バーンズ・ホール)を建設し、1828年に完成させました。この別荘が現在のグランドホテル(The Grand Hotel)の前身とされています。当初は平屋建てでした。

↑上記の正面外観の写真はホテル公式ページより転載↑
1831年にバーンズ卿がスリランカを離れた後、建物は民間に渡り、1891年にホテルとして開業しました。
その後、1892年に北ウィング(現在のGovernor’s Wing)が増築され、1904年には南ウィング(現在のGolf Wing)や2階部分が拡張されました。さらに1930年にはチューダー様式の3階が増築され、現在の姿へと発展しました。
このように、建物は長い年月をかけて増改築が繰り返されたため、場所ごとに建築年代や様式が異なります。
ティーラウンジはオープンエントランスで気軽に利用でき、テラス席では高原の空気の中でハイティーを楽しむこともできます。
ジェットウィング セントアンドリュース(Jetwing St.Andrews)
ヌワラエリヤの外れに建つ、英国ジョージアン様式のホテルです。
↑上記の写真はホテル公式ページより転載↑もともとは1875年に王室から与えられた土地に建てられた邸宅で、その後クラブハウスとして利用されました。20世紀初頭にはドイツ人マネージャーによってホテルとして運営されていましたが、第一次世界大戦中にマネージャーが英国政府により抑留され、1918年にホテルは買収されます。
その後、客室棟やダイニングルーム、バー、ビリヤードルームなどが増築され再オープンしました。
1920年代後半から1930年代初頭の世界恐慌の影響で一時閉鎖されましたが、1933年に営業を再開。第二次世界大戦中は英国軍の休養・レクリエーション施設として使用されました(最初の利用者は、セイロン沖海戦で損傷した航空母艦ハーミーズの生存者といわれています)。
英国植民地時代に茶園で働くためにインドから連れてこられたタミル人(インドタミル)労働者は無国籍となっていましたが、独立後の1948年には、インドから移住してきたタミル人労働者の市民権申請が集中したことから、ホテルの一部が政府に接収され、約2年間役所として使用された歴史もあります。
ホテル名の「セントアンドリュース」は、スコットランドのゴルフ発祥地セント・アンドリュースに由来するといわれています。
このホテルでもティーラウンジやテラス席でハイティー(13時以降)を楽しむことができます。↑上記写真はホテル公式ページより転載↑
設立から約90年間は男性専用クラブとして運営され、女性会員は認められていませんでした。後に女性も入館可能となりましたが、かつては正面玄関ではなく専用の入口が設けられていました(現在は正面玄関からの入館が可能です)。(写真下)。
↑建物の脇に設けられた女性専用の入り口(※現在は女性も正面玄関から出入り可能です)。現在の建物は1930年代に建設されたもので、会員制ホテルとして運営されています。
ただし現在は一般宿泊も可能で、宿泊者は臨時会員として滞在する形となります。ドレスコードや携帯電話の使用制限、5歳未満の本館入館制限(シャレー宿泊は可)など、一定の規定があります。
少し敷居の高いホテルですが、一時会員として入館料を支払うと、ライブラリーやビリヤードルーム、ダイニングルームなどをホテルスタッフの案内で見学することができます。
↑初代のメンバーの名前を記したボードや書物、年代物のタイプライターやラジオが置かれたライブラリー
↑上記バーラウンジの写真1枚はホテル公式ページより転載↑
また、かつての狩猟クラブの名残として、シカやヒョウ、イノシシなどの剥製が展示されています(写真上下)。
↑上記写真1枚はホテル公式ページより転載↑故工リザベスニ世やチャールズ国王などイギリス王室のメンバーの写真も飾られており、歴史的な雰囲気が残る空間です。(写真上)。
↑上記写真はホテル公式ページより転載↑このホテルでもハイティー(要事前予約)を提供しています。
郵便局(Post Office)
時計塔のあるチューダー様式の赤レンガ建築の郵便局です。
1894年に建設され、スリランカで最も古い郵便局の一つとされています。
2階部分はかつて郵便局長の住居でしたが、現在は改装され、2012年からは郵政省の🔗ホリデーホームとしても利用されています(一般宿泊も可能)。
館内では通常の郵便業務(EMS発送含む)のほか、郵趣コーナーで記念切手やポストカードの購入ができます。
また、手紙を書くためのテーブルも設置されており、その場で切手を貼ってポストから投函することも可能です。
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以上、ヌワラエリヤの代表的な歴史建築を紹介しました。
町を歩くと、植民地時代の影響とともに、現在も英国風の景観が意識的に保たれていることが分かります。まさに「リトルイングランド」を体感できる場所といえるでしょう。
↑ヌワラエリヤ警察総監オフィス
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婦人画報 2024年12月号;13ページにわたるスリランカ特集












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