スリランカのクリスマスとは?仏教国でも盛大に祝われる理由
商業施設を彩る南国のクリスマスデコレーション
国民の7割が仏教徒といわれるスリランカですが、毎年12月になると多くの商業施設はクリスマスの飾りつけで彩られます。
夜はイルミネーションで彩られ、さらに美しい光景を見ることができます。
夜でも半袖で楽しめるイルミネーション
深夜ミサやクリスマスキャロルも行われる
スリランカにキリスト教が伝わった歴史
冒頭に国民の7割が仏教徒と書きましたが、地域によって大きな差があります。特に北西部の州はキリスト教徒の割合が多い地域となっています。
Department of Census and Statistics(2012年統計)によると、マナー(マンナール)県は約42%、プッタラム県では約33.5%、ガンパハ県では約22%がキリスト教徒といわれていますが、ニゴンボなどの海沿いの町(漁業が盛んな地域)など都市単位でみるとキリスト教徒の方が過半を占める地区も多くなっており教会やキリスト像、使徒像なども多く見かけます。また、スリランカ最大の商業都市コロンボでは、仏教徒・ヒンズー教徒・キリスト教徒・イスラム教徒の割合がほぼ同率(3割前後)といわれています。
スリランカのキリスト教は主にカトリックとなり、スリランカにある教会の大半がカトリック教会です。
スリランカのキリスト教の歴史は、植民地の歴史と重なっています。ポルトガル統治とカトリックの広まり
ポルトガル人は1505年にスリランカへ到来し、その後沿岸部を支配下に置いてポルトガル領セイロン(1505~1658年)を形成しました。それに伴い、ポルトガル人の信仰していたローマンカトリックの教会も建てられました。また、宣教師がキリスト教を伝えたことで、キリスト教のコミュニティが広まりました。1505年にポルトガル人として初めてセイロン島に渡ったのが、ポルトガルの軍人ロウレンソ・デ・アルメイダ(Lourenço de Almeida)ですが、「ロウレンソとその部下によって祝われたクリスマスがスリランカ最初のクリスマス」だという説があります。
一説によると、正式なクリスマスのお祝いが行われたのは1543年。ポルトガルの支援ならびに交流のあったセイロン(スリランカの当時の国名)のコーッテ王国の王族も参加したと言われています。アヌラーダプラで発見された5世紀のネストリウス派十字架
一方で記録には、ポルトガル人が上陸するずっと前からスリランカにキリスト教徒がいたことが記されています。例えば仏教都市として知られるアヌラーダプラには、5世紀頃にペルシャ系キリスト教の商人(貿易商)とその子孫と思われるペルシャ系キリスト教徒の集落があったことが分かっています。
アヌラーダプラで1912年に発見された、5世紀(つまりキリストの誕生から約500年後)のネストリウス派(古代キリスト教の教派の1つ)の十字架(下記画像)は、アヌラーダプラ王朝(紀元前437~紀元1017年)の時代に早くもキリスト教徒が来ていた(または住んでいた)ことを物語っています。イギリス統治時代に定着したクリスマス文化
オランダの植民地化を経て、イギリスの植民地(イギリス領セイロン、1796-1948年)となり、1802年にイギリスの直轄植民地となり、英語が公用語※となってからは、ラテン語や英語のミサや賛美歌が当たり前になり、家の飾り付けやカードの交換などイギリス式のクリスマスの習慣が浸透したと言います。1877年、スリランカ(当時はセイロン)が万国郵便連合に加盟したことでクリスマスカードを送ることも恒例となったとのことです。
クリスマスシーズンのホテルの楽しみ方
華やかなクリスマス装飾とイルミネーション
この時期の装飾は、クリスマスから年末年始にかけてのホリデーシーズンの装飾でもあるので1月の頭まで装飾を楽しむ事ができます。
ライブ演奏や宿泊者向けイベント
クリスマスウィークはライブ演奏があったり、宿泊者向けのプログラムを用意しているホテルもあります。旅行前に知っておきたいホテルの注意点
クリスマスイブ・大晦日のガラディナーとは?
これらのクリスマスイベントを開催するホテルでは参加するしない、希望するしないに関わらず、通常の宿泊代の他に特別チャージがかかるホテルが大半です(コロンボを除く)。
特別チャージや最低宿泊日数に注意
なお、12/24、12/31はホリデーシーズン特別料金とは別に上記のガラディナー代がかかるホテルもありますので、こちらも予約時に確認が必要です。
イベントによる騒音が気になる場合のホテル選び
イベントごとには音楽が欠かせないですが、スリランカの音楽が伴うイベントは音量が大きく深夜遅くまで開催されることが多くなります。うるさいと眠れない方は部屋数の少ないブティックホテルやイベントがないホテルを選択するとよいかと思います。近隣のホテルの有無や近隣ホテルのイベントの有無も併せて確認するとよいかもしれません。
クリスマスイベントを開催しない(特別チャージをつけない)ホテルも増えていますので、この時期のホテル選びは、このようなイベントの有無にも注意して選ぶとよいかと思います。クリスマス当日の飲酒ルール
酒店は休業でもホテルでは提供される場合がある
12/25にホテルで飲酒予定の場合は、提供の有無を確認することをお勧めします。
ホテル外で飲む場合は前日までに購入を
また、ホテルの室内や友人知人宅で飲酒を予定している場合は、前日までに酒類を購入しておく必要があります。24日と25日で変わるキリスト降誕のジオラマ
飼い葉桶が空のクリスマスイブ
上記の写真左右の違いがわかりますか?
24日までのジオラマには、飼い葉桶は空のままです。
25日に幼子イエスが迎えられる
25日の日付が変わった時に、赤子のイエスが置かれます。南国ならではのクリスマスをスリランカで体験しよう
一方で、ホテルのガラディナーや特別チャージ、ホリデーシーズン料金、飲酒ルールなど、この時期ならではの注意点もあります。事前に確認しておくことで、より快適な旅行を楽しめるでしょう。
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