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半袖で過ごすクリスマス (スリランカのクリスマスの歴史とホテルや街の様子)


本日12/25はクリスマスです。
国民の7割が仏教徒といわれるスリランカですが、毎年12月になると多くの商業施設はクリスマスの飾りつけで彩られます。
南国スリランカながら、雪だるまやサンタクロース、柊など冬のクリスマスの光景が再現されているのも面白いところです。
夜はイルミネーションで彩られ、さらに美しい光景を見ることができます。
これらのクリスマスデコレーション、夜でも半袖で見に出かけられるのが『南国のクリスマス』のいいところです。
そしてスリランカでは、商業的クリスマスだけではなく、25日0時(24日深夜)の教会のミサクリスマスキャロルナイトクリスマス菓子などカトリック教徒のクリスマスの様子をみることもできます
冒頭に国民の7割が仏教徒と書きましたが、地域によって大きな差があります。
特に北西部の州はキリスト教徒の割合が多い地域となっています。
Department of Census and Statistics(2012年統計)によると、マナー(マンナール)県は約42%、プッタラム県では約33.5%、ガンパハ県では約22%がキリスト教徒といわれていますが、ニゴンボなどの海岸町(漁業が盛んな地域)などさらに都市単位でみるとキリスト教徒の方が過半を占める地区も多くなっており教会やキリスト像、使徒像なども多く見かけます。
また、スリランカ最大の商業都市コロンボでは、仏教徒・ヒンズー教徒・キリスト教徒・イスラム教徒の割合がほぼ同率(3割前後)といわれています。

【スリランカにキリスト教が伝わった経緯】

スリランカのキリスト教は主にカトリックとなり、スリランカにある教会の大半がカトリック教会です。
スリランカのキリスト教の歴史は、植民地の歴史と重なっています

16世紀の1505年にポルトガル人がスリランカに上陸、ポルトガル領セイロン(1505-1658年)として居留地にしました。それに伴い、ポルトガル人の信仰していたローマンカトリックの教会も建てられました。また、宣教師がキリスト教を伝えたことで、キリスト教のコミュニティが広まりました。
1505年にポルトガル人として初めてセイロン島に渡ったのが、ポルトガルの軍人ロウレンソ・デ・アルメイダ(Lourenço de Almeida)ですが、「ロウレンソとその部下によって祝われたクリスマスがスリランカ最初のクリスマス」だという説があります。
一説によると、正式なクリスマスのお祝いが行われたのは1543年。ポルトガルの支援ならびに交流のあったセイロン(スリランカの当時の国名)のコーッテ王国の王族も参加したと言われています。
一方で記録には、ポルトガル人が上陸するずっと前からスリランカにキリスト教徒がいたことが記されています。
例えば仏教都市として知られるアヌラーダプラには、5世紀頃にペルシャ系キリスト教の商人(貿易商)とその子孫と思われるペルシャ系キリスト教徒の集落があったことが分かっています。
アヌラーダプラで1912年に発見された、5世紀(つまりキリストの誕生から 500 年以内)のネストリウス派(古代キリスト教の教派の1つ)の十字架(下記画像)は、アヌラーダプラ王朝(紀元前437~紀元1017年)の時代に早くもキリスト教徒が来ていた(または住んでいた)ことを物語っています。
The Nestorian Cross画像元:🔗The National Trust Sri Lanka(Facebook-2015年8/15投稿記事) ※現在は🔗Anuradhapura Archaeological Museumに展示

【クリスマスが盛大に祝われるように】

オランダの植民地化を経て、イギリスの植民地(イギリス領セイロン、1796-1948年)となり、1802年にイギリスの直轄植民地となり、英語が公用語となってからは、ラテン語や英語のミサや賛美歌が当たり前になり、家の飾り付けやカードの交換などイギリス式のクリスマスの習慣が浸透したと言います。クリスマスツリーもこのころから飾られるようになったようです。(1956年にシンハラ語が公用語となり、1958年にはシンハラ語に加えてタミル語も公用語とする法律が施行。英語は連結語として使用)
1877年、スリランカ(当時はセイロン)が万国郵便連合に加盟したことでクリスマスカードを送ることも恒例となったとのことです。
クリスマスカード(ニューイヤーと合わせたシーズングリーティングカード)の他に、毎年クリスマスの記念切手も発売されます。

【ホテルでのクリスマス】

ホテルもクリスマスシーズンに合わせて装飾されます。
この時期の装飾は、クリスマスを含むホリデーシーズンの装飾でもあるので1月の頭まで装飾を楽しむ事ができます。
クリスマスウィークはライブ演奏があったり、宿泊者向けのプログラムを用意しているホテルもあります。
クリスマスの飾りつけを見ながら屋外のプールで泳いだり、プールサイドでくつろげるのは、南国ならではの体験です。

【ホテルでのクリスマスイブガラディナー・ニューイヤーイブガラディナー

多くのホテルでは、12/24や12/31は宿泊者向けに特別ディナーの提供やイベントが開催されます。 
これらのクリスマスイベントを開催するホテルでは参加するしない、希望するしないに関わらず、通常の宿泊代の他に特別チャージがかかるホテルが大半です(コロンボを除く)。
例えば、ホテルに深夜到着になる場合や、夕食をつけない予約の場合も特別チャージの対象となります。該当日に当たる方で特別行事を望まない方は、宿泊場所に注意が必要です(ホテルによっては12/25,1/1も特別チャージがかかる場所があります)。
イベントごとには音楽が欠かせないですが、スリランカの音楽が伴うイベントは音量が大きく深夜遅くまで開催されることが多くなります
うるさいと眠れない方は部屋数の少ないブティックホテルやイベントがないホテルを選択すとよいかと思います。近隣のホテルの有無や近隣ホテルのイベントの有無も併せて確認するとよいかもしれません。
リスマスイベントを開催しない(特別チャージをつけない)ホテルも増えていますので、この時期のホテル選びは、このようなイベントの有無にも注意して選ぶととよいかと思います

【ホテルのウィンターホリデーシーズン

ホテルによっては12/20〜1/10を"ウィンターホリデーシーズン"として特別料金を設けているところや、宿泊制限(「最低3泊から」など)を設けているとろがありますので、予約時に注意が必要です。
なお、12/24,12/31はホリデーシーズン特別料金とは別に上記のガラディナー代がかかるホテルもありますので、こちらも予約時に確認が必要です 

【クリスマスと飲酒

12/25は宗教祭日に当たるため、スリランカ全土の酒店はクローズとなりますが、クリスマスに関してはポヤデーのような仏教祝日と異なり、リカーライセンスのある政府観光局登録のホテルやレストランであればお酒を提供する事が出来ます。
12/25にホテルで飲酒予定の場合は、提供の有無を確認することをお勧めします。
また、ホテルの室内や友人知人宅で飲酒を予定している場合は、前日までに酒類を購入しておく必要があります。

【12/24と12/25以降の違い

クリスマスが近くなると教会などでは、教会の前にキリスト降誕の様子を再現した置物(マリアや東方の三博士に羊飼い、ロバと牛など)が置かれます。
このジオラマ、25日前後ではある一点が異なります。
上記の写真左右の違いがわかりますか?
24日までのジオラマには、飼い葉桶は空のままです。
25日の日付が変わった時に、赤子のイエスが置かれます(24日までは置かれていません)。
25日以降は、皆の見守る先に飼い葉桶に寝かされた降誕したばかりのイエスがいます。



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