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ヘリタンスカンダラマ(館内みどころ紹介編)

2024年12/8追記)2024年12/7放送の日テレ『アナザースカイ』では、NEWSのメンバーで作家の加藤シゲアキさんの回でスリランカが紹介され、ヘリタンスカンダラマも紹介されました。

加藤シゲアキさん初のエッセイ集『できることならスティードで』。スリランカ旅の話も盛り込まれています。
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ヘリタンスカンダラマ(Heritance Kandalama)はスリランカを代表する建築家ジェフリーバワ(Geoffrey Bawa)が手がけたホテルで、彼が手がけたスリランカのホテルの中で唯一内陸部にあるホテルです。

「自然に回帰するホテル」「自然と一体化したホテル」といわれるように緑に覆われた外観や、目の前のカンダラマ湖とつながっているように見えるインフィニティプール、フクロウの彫像など、雑誌で特集が組まれるほどテーマ性があり、かつフォトジェニックなホテルのため、「カンダラマホテルに泊まる」ことを目的にスリランカに行く方も少なくなくありません。また、日本の雑誌でも特集が組まれたり、建築家や著名人が『お勧めするホテル、泊まりたいホテル』として名前を挙げているのも見られます。
↑月刊の建築雑誌のa+u(エー・アンド・ユー)では、2011年6月号ですでにバワを特集していました。

📚建築家・八木惣一郎さんが感動したホテル、憧れの宿ベスト3(Modern Living-2024年10月30日)

📚建築家・彦根明さんが感動したホテル、憧れの宿ベスト3(Modern Living-2024年8月20日)

📚建築家・中村拓志さんが感銘した宿、憧れのホテルベスト3(Modern Living-2023年7月6日)

📚宿泊して体感!ジェフリー・バワの名作「ヘリタンス カンダラマ」の魅力(Modern Living-2024年4月23日)

そんなヘリタンスカンダラマルームカテゴリについては、以前の投稿で紹介しました↓

🔗『ヘリタンスカンダラマ徹底解説(ルームカテゴリ編)』(2018年12月6日投稿)

追記)🔗『ヘリタンスカンダラマ(動物観察編)』(2025年2月2日投稿)

上記の記事で「ホテルの滞在時間が限られているならば、室内にとどまっているよりも館内外の探索をお勧めします」と書きました。

このホテルは高低差のある土地に建てられています。 ホテルの全長は約900mで、左右に長いホテルとなっています。高低差のある土地に建てられているため、階や場所ごとにまったく違った景色が楽しめます。 

今回は館内施設や館外など、ホテルの見どころ/堪能/お勧めポイントをご紹介します。

❶レセプション

宿泊者が必ず訪れるのがレセプション。レセプションの後ろのタイルと重厚で長いレセプションカウンターが目を惹きます。
タイルの四角の模様をよく見ると中央に4羽の孔雀が描かれています。壁のタイルは左右でグラデーションのように濃淡が異なります。これは夜明けから夕暮れまでの時間の流れを表しているとのこと。
レセプションのカウンターは、元はとして使われていたもの。横から見ると柱であったということがよくわかります。

❷フクロウとバワのデスク&チェア

カンダラマのアイコンともいえるのが、ラキセナナヤケ(Laki Senanayake)によるフクロウのオブジェでしょう。カンダラマホテルを紹介する多くの媒体で、下記のアングルの写真が多く使われています。
このフクロウの彫像は、反対側にも顔があります。見る角度によってフクロウが飛び立っているように見えたり、降下しているように見えたりとてもユニークなオブジェです。
階段の踊り場にある机と椅子は、もとはバワの所有物で実際に使っていたものだといいます
この椅子、机に対して斜めになっていることにお気づきでしょうか。バワの椅子は重いものが多く、この椅子も重量があります。バワは椅子を引くことなく腰掛けたり、立ったりできるようにわざと斜めにしていることが多かったといいます。この椅子は宿泊者が自由に座れるので椅子の角度が変わっていることがありますが、ぜひこの角度にして腰掛けたり立ったりしてみてください。

ここに腰かけると、湖の先に世界遺産のシーギリヤロック(Sigiriya Rock)ピドゥランガラロック(Pidurangala Rock)が見えます。

❸椅子/チェア

バワは多くの椅子のデザインも手掛けています。バワの椅子のデザインは、自身のがコレクションしていたアンティークチェアや、コーアクリント(Kaare Klint)ミヒャエルトーネット(Michael Thonet)などのデザインチェアからも多くのインスピレーションを得て、その建物の空間に合うように素材やデザインを変えていったといいます。

館内には様々なデザインの椅子があります。バワのデザインする椅子は、下記のカンダラマチェア然り重量があるものが多くあります。これはバワが椅子を勝手に動かされるのを好まなかったといわれています。バワは座った時に見える景色なども含めて椅子の配置やデザインをしていたからでしょう。
代表的なのが、ホテルの名を冠したカンダラマチェア。黒色塗装のスチール製の椅子で、曲線がとても美しい椅子です。
因みにこのカンダラマチェアは、バワが所有していた下記の椅子にインスパイアされたとされています。
カンダラマチェアのモデルとなった上記の椅子は、バワの週末の別荘でもあったルヌガンガ(Lunuganga)で見ることが出来ます。

(↑上記写真はホテル公式ページより転載)
各ルームのデスクチェアやメインレストランであるカンチャナ(Kanchana)レストランの椅子は、コロンボにあるのウォルベンダール教会(Wolvendaal Church)の椅子にヒントを得たとのことです。

ホテルの椅子のある場所というとレストランやロビー、ラウンジなどですが、カンダラマには廊下や階段の踊り場など様々な場所に椅子が置かれています。
館内の椅子を探して、デザインや椅子に座った時に見える景色をぜひ楽しんでみてください


❹ダンブッラウィング

このホテルはシギリヤウィング(Sigiriya Wing)ダンブッラウィング(Dambulla Wing)に分かれています。レストランやラウンジはシギリヤウィングにあるため、ダンブッラウィングに宿泊している方はシギリヤウィングに行く機会があります。反対にシギリヤウィングに宿泊している方はダンブッラウィングには足を運ばないかもしれません。
ダンブッラウィングには、ホテルにある3つのプールのうち一番長く深いプールであるラシュミ(Rashmi)プールがあります。
特にラシュミ(Rashmi)プールやこのプールを臨む渡り廊下は西に面しているため、夕陽が美しく見える場所でもあります。
また、ダンブッラウィングへと渡る外廊下も必見です。
この廊下には、動物などの線画が彫られています。
これは降雨時は床が滑りやすくなるため、滑り止めとして描かれたものだといいます。

❺アート

ホテルのアイコンとしてフクロウの彫像が有名ですが、館内は様々なオブジェやスリランカの民藝品などにあふれています。
館内の階段の踊り場や渡り廊下に置かれている木の人形。エナデシルバ(Ena de Silva)によるものです。エナといえばスリランカを代表するバティックアーチストで、カンダラマホテルにもカンチャナラウンジやスイートルームなど各所にエナのバティック作品が飾られています。
(↑上記写真はヘリタンスホテル公式ブログより転載)
バティック以外にもエナは、刺繍や木彫り、真鍮鋳物などスリランカの工芸品や伝統技術を復活させることにも尽力しました
大きな木製の象の彫刻もエナによってデザインされたものです。この作品は、紐で引っ張る子供のおもちゃにインスピレーションを得たものだといいます。
下記の織物もエナによるデザインで、夕暮れ時のカンダラマ湖と野原が描かれています。
木彫りの人形の上に見えるのは、チャンナダスワッテ(Channa Daswatte)による金属のドールハウスです。このドールハウスは不要になった金属の残り部分を溶接して作られたものだといいます。

❻カンダラマグッズ

ホテルのシンボルマークとなっているのは、シンハラ文字 で""を表す""。
室内のアメニティグッズや備品も""がデザインされてい ます。
黒を基調に""が浮き彫りとなっているソープディッシュ歯ブラシ立てマグカップは、ホテルにあるHandicrafts and souvernirsショップにて購入が可能ですのでお土産にも最適です。
特にお勧めなのはマグカップ。スリランカにも工場ならびに販売拠点を持つ日本の陶磁器メーカーNoritake(ノリタケ)が、スリランカ、インド、モルディブ地域向けに販売しているGoldmark by Noritakeのブランドなので、品質も良いものです。
""のデザインを手がけたのは、バワの専属アシスタントで、カンダラマホテルの設計チームの重要メンバーを務めたスマンガラジャヤティラケ(Sumangala Jayathilake)
バスルームのタイルの植物の線画も彼が描いたものです。
(↑上記写真はホテル公式ページより転載)
客室のグラスの下に敷いてある紙製のコースターは持ち帰りが可能なので、これも宿泊の記念になるかと思います。

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