ルヌガンガ(Lunuganga) 各部屋公開&ルーム解説(後編)+ルヌガンガを満喫するポイント

ルヌガンガに隣接する「エナハウス」(Teardrop社では「ルヌガンガ」としての宿泊管理)については『70km動いた家 (エナハウス / No.5)』(←クリックすると該当記事にリンクします)をご覧ください。
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スリランカを代表する建築家ジェフリーバワ(Geoffrey Bawa)の週末の住処で理想郷とも言われるLunuganga(ルヌガンガ)

ルヌガンガの宿泊可能な5棟6部屋(※2022年12月追記: 5棟7部屋になりました)について2回に分けて記事を書いています。
※これまで非公開であったバワの部屋が、2022年12月よりThe Geoffrey Bawa Suite』として宿泊が可能となりました。

ルヌガンガ(Lunuganga) 各部屋公開&ルーム解説(前編)』(←クリックすると該当記事にリンクします)では、Main House Studio(旧Guest Suite),Gate House(旧Gate House Suite),Gallery Studio Suite(旧Gallery Roomの3部屋を紹介しました。

この後編では残りの2棟3部屋について紹介します。

【Glass House(旧Glass Room)-1970年代後半】
名前の通り、側面が全てガラス張りになっている部屋です。
バワの建築でここまでガラスがメインの場所はなく、バワの実験的デザインといわれています。
ルヌガンガのスタッフいわく、日本人の方は圧倒的にこの部屋を選択されるのだとか(雑誌や本で紹介されている部屋だからかもしれません)。
しかし正直、宿泊にはお勧めしづらい部屋です。
実はグラスハウスは、ルヌガンガへの訪問者が必ず通るエントランスにあるのです。
上の写真の2階部分が宿泊できる「グラスハウス」です。左端に写る扉はチケットカウンターのスタッフの出入り口です(グラスハウスへの入り口は下記の写真)1階部分は受付になっているのです。
ガーデンツアーの参加者は写真の1階の踊り場に集合します。
写真上はグラスルームへの入り口。入り口を開けるとすぐ2階へ続く階段となっています。
階段といっても傾斜のある場所に建てられているため、登る段数はわずか5段です。

※Glass House室内画像引用元はLunuganga Trust@Sebastian Posingis&Dominic Sansoni
上記は室内写真(画像引用元はLunuganga Trust)です。両サイドがガラス張りになっていて採光も眺望もある素敵な部屋であることがわかります。
しかし実際に宿泊するとなると、カーテンを閉めて過ごされている方が多いようです(上記写真)。バスルームは左の写真の左端の両開き窓の部分でガラス張りではありません
。左の写真の左端の1階の扉は、ガーデンツアー参加者などの訪問者用トイレです。

ガーデンツアーは1日3回のため、ガーデンツアーの時間帯や他に宿泊者がいない場合はカーテンを開け放つこともできそうですが、ガーデンツアー客や宿泊客のみならず、ルヌガンガスタッフや業者など、少なからず人の往来があるためカーテンを開け放って眺望を楽しみながらくつろぐことは正直難しそうです

⑤⑥【Cinnamon Hill House-1990年代初頭】
ルヌガンガで一番最後に建築された棟で、ここのみ2組宿泊が可能です(Room1,Room2)
バワの晩年の設計で、テーマである「創造的ルネッサンス」が反映された家になっています。デドゥワ湖からの風が心地よく当たる場所に建てられています。

シッティングエリア(写真上左)、エントランスホール(写真上右)、パントリーはRoom1とRoom2共有スペースとなります。
入り口側から見て、廊下の最初にある扉がRoom1、廊下の突き当りがRoom2となります(写真上)

⑤Cinnamon Hill House-Room1
※上記Room1の室内画像引用元はLunuganga Trust@Sebastian Posingis&Dominic Sansoni
上記はRoom1の室内写真(画像引用元はLunuganga Trust)です。ベッドルームとバスルームのシンプルなつくりになっています。洗面所&シャワールームは半屋外のオープンエアで光が差し込む開放的な空間になっています。

⑥Cinnamon Hill House-Room2
上記はRoom2の室内写真です。Room1同様、ベッドルームとバスルームのシンプルなつくりになっています。Room1との大きな違いは、小さな坪庭(写真下左)があることと、バスタブがある(写真下右)点です。
シナモンヒルハウスは、食事をとる母屋(メインハウス)からは最も遠い位置にありますが、それだけプライベートな空間が確保できる部屋でもあります。

そして、2部屋のうち片方に宿泊者がいない場合は、共有エリアもプライベート空間として広々と使えるのもとても大きな魅力です。
反対に、もう1つの部屋に面識のない宿泊者がいる場合は、あまり居心地が良いとは言えませんので、この部屋を予約した場合は宿泊前に他に宿泊者がいるかどうかを確認することをお勧めします2部屋分の料金がかかりますが、1棟の予約も可能です。

※2022年12月追記: シナモンヒル側にチャンナダスワッテ設計によるプールが完成しています。
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以上がルヌガンガにある宿泊可能な5棟6部屋(※2022年12月追記: 5棟7部屋になりました)となります。
ルヌガンガから数百メートル離れた場所に、エナハウス(通称No.5)があります。
こちらはバティックアーチストのエナ デ シルバ(Ena de Silva)のコロンボの家を移築したもので、ルヌガンガ(Lunuganga)としてTeardrap社が運営しており、1棟3室に宿泊ができます
「エナハウス」については70km動いた家 (エナハウス / No.5)』(←クリックすると該当記事にリンクします)で紹介しています。

ルヌガンガ宿泊を満喫するには
チェックイン時間(14時)からチェックアウト時間(12時)まで、できる限り長く滞在しましょう!
前編冒頭に書いた通り、ルヌガンガは光の加減や時間帯によって様々な表情を見ることができます。
そして室内のみならず庭園も含めると、満喫するには1日だけでは足りないというのが本音です。そのためルヌガンガに宿泊を決めたら、できる限り長時間滞在できるようにスケジュールを組むと良いでしょう。空室状況によってはアーリーチェックインやレイトチェックアウトもリクエスト可能です。

食事はHB(ハーフボード:朝食夕食付き)またはFB(フルボード:三食付き)に!
ルヌガンガの周りにはレストラン等はありません。そして、①に書いたようにできる限りルヌガンガで過ごす時間を長く取るのがベストです。ですので滞在中はルヌガンガ内で食事をとるのがベストです。
アラカルトの注文も可能ですが、夕食つきで注文したほうがコースでの食事を楽しむことができます。

ルヌガンガは食事場所が限定されていません。バワが朝食をとっていた場所や昼食を食べていた場所など食事場所のリクエストに応じてくれます。
特に場所の希望がない場合も、食事の時間や天候によってスタッフが最適の場所を提案してアレンジしてくれます食事もルヌガンガを楽しむ大きな要素の一つです

お酒は持ち込みで!
リカーライセンスがないため現時点では、ルヌガンガではお酒の提供がありませんので、滞在中にお酒を飲まれたい方は持っていくようにしましょう(持ち込み料はかかりません)。
各部屋に冷蔵庫はありません(※2022年11月追記:Cinnamon Hillの共有パントリー部分にはミニ冷蔵庫あり)が、スタッフに預けておけますので、飲みたいときに冷やした状態のものを飲むことができますし、氷をリクエストすることもできます。
お酒は持ち込みになりますが、食事の時にはワイングラスやビアグラスなど、お酒に合わせてグラスや氷もアレンジしてくれたり、サーブもしてくれます。

ホテルではありません!
もとはバワ個人の住まいだった場所です。「バワ建築」といっても住宅設計と、最初からホテルとして設計されたものとでは大きく異なります。
ルヌガンガ内にはプールはありません(※2022年11月追記:シナモンヒル側にチャンナダスワッテ設計によるプールを建設中。2022年12/1より利用可能予定)。
室内には冷蔵庫(※2022年11月追記:Cinnamon Hillの共有パントリー部分にはミニ冷蔵庫あり)やテレビ、お客様用のWi-Fiもありません(※2022年11月追記:各室WiFi設置されました)。客室内に内線電話もありません(必要な場合は、リクエストに応じてスタッフの番号を登録した携帯電話を貸し出してくれます)。
電気ケトルとティーセット、セキュリティボックスやドライヤー、シャンプーなどのアメニティはあります

上記の設備がないと困るという方は、別の宿泊場所にして、ルヌガンガはガーデンツアーで訪れた方が良いかもしれません。
ルヌガンガのあるベントタ(Bentota)には、バワが設計に携わったホテルが他にもあります
ホテルとして建てられたもの
Taala Bentota(追記:Avani Bentotaからホテル名称を変更しています)
ブティックホテルとして建てられたもの
The Villa Bentota(追記:Paradise Road The VIllaから運営会社が変わり2021年10月にリオープンしています)
一般住宅として建てられたもの
と様々ですので、宿泊場所に求める条件に合わせて他のバワホテルも検討してみると良いでしょう。

ルヌガンガに隣接する「エナハウス」(Teardrop社では「ルヌガンガ」としての宿泊管理)については『70km動いた家 (エナハウス / No.5)』(←クリックすると該当記事にリンクします)をご覧ください。

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