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スリランカの陶磁器ブランド「Midaya」文通が結んだ日本との縁

ランカフルカターワ

Midaya(ミダヤ)とは?スリランカを代表する陶磁器メーカー

スリランカには、美しいデザインと高い品質で知られる陶磁器メーカーが数多くあります。その中でもMidaya(ミダヤ)は、ホテルやレストラン向けの業務用食器から海外ブランド製品、オリジナル雑貨まで幅広く手がける、スリランカを代表する陶磁器メーカーの一つです。

実は、このブランドの誕生には、一人の日本人少女との文通が大きく関わっていました。創業者ダヤシリ・ワルナクラスーリヤ氏は、その縁をきっかけに日本・瀬戸で陶磁器づくりを学び、帰国後にMidayaを創業。日本の技術とスリランカのものづくりを融合させ、世界市場へ挑戦してきました。

今回は、創業53周年を迎えたMidayaの歩みと、日本との深い交流、そしてスリランカを代表する陶磁器ブランドへ成長した軌跡をご紹介します。
Midayaは今年83歳のダヤシリ氏が1968年に4人で始めた家族経営の会社で、現在230名の従業員が働いています。

ホテル・レストランから海外ブランドまで幅広く製造

Midayaは品質と技術に定評があり、オリジナル製品の製造のほかに、国内のホテルやレストラン、海外の著名ブランド向けの製品製造も手掛けてきました。

スリランカらしいデザインが人気のオリジナル製品

オリジナル製品においても、スリランカの‘ワラン’と呼ばれる素焼きの鍋に釉薬を施してみたり、バナナの葉のお皿やキングココナツのカップ、スリランカのお面やゾウを模った塩コショウ容器などお土産にも最適な、独創性に溢れた商品も多くあります。

スリランカを代表する絵本作家のシビル・ウェッタシンハの絵本刊行60周年を記念したコラボ商品などアイディア溢れる会社でもあります。

※余談)「かさどろぼう」「きつねのホイティ」などの作家であるシビルウェッタシンハさんについては『よみ継がれる絵本』で記事にしています(←タイトルをクリックすると記事にリンクします)ので、ご興味のある方はこちらもご覧ください。

Midaya誕生のきっかけは日本との文通だった

14歳で始まった日本人少女とのペンフレンド

この陶磁器ブランド設立には、文通が結んだ日本との縁が関わっています。

優秀な成績で奨学生でもあったダヤシリ氏は、14歳の時に新聞のペンパル募集欄にあった日本在住のアキコさんと文通を始めます。

その頃彼の父親は、イギリスから輸入した球根や陶器を扱う店を営んでいました。
17歳になった彼は、父親のような小売業が将来先細りになると考え、何か自分で会社を立ち上げたいと考えていました。

そして、父親の店でも扱っていた陶器の製造工場を作ろうと考えました。

ずっと続いていたアキコさんとの文通にその事を書くと、彼女からの返事は「日本に来てみれば?」というもの。そして偶然にも、アキコさんの父親は陶磁器輸出会社の副社長でした。

日本で培った技術をスリランカへ

20歳になった彼は船で日本に渡り、瀬戸市で8年間陶磁器の技術を取得しました。

その後スリランカに戻った彼は、1968年に会社を立ち上げます。

日本・スリランカ・アメリカを結ぶ挑戦

NIKKOとの業務提携で世界市場へ

ちょうどその頃、日本の陶磁器産業は円高の影響でアメリカへの輸出において、他国との価格競争に負けるようになった上、技術者のなり手も減り先細りになっていました。

その事を知ったダヤシリ氏は日本、スリランカ、アメリカの三国間の貿易の構想を打ち立てました。日本の技術と品質、スリランカの生産拠点、そしてアメリカ市場を結び付ける構想でした。そして、1970年に日光陶器(現NIKKO)と業務提携後、陶磁器の世界輸出開始しました。

日本との友好に貢献した創業者ダヤシリ氏

瑞宝章受章と日・スリランカ交流への貢献

スリランカに帰国後も、スリランカに日本的経営理念(5Sなどなど)を広めたり多くの貢献をしてきたダヤシリ氏は、2002年には、日本とスリランカ両国の友好関係や産業交流への貢献が評価され、勲四等瑞宝章(現在の瑞宝小綬章に相当)を受章しました。

 国士舘大学で語った「若者よ、海を渡れ」

2017年6月には、国士舘大学の創立100周年記念事業の一環「国士舘大学経営学会講演会」のスピーカーとして登壇し、経営学部の学生、教職員ら約300人に向けて講演しました。
講演記録はこちら→『若者よ、海を渡れ-日本を愛するスリランカ実業家からの熱いメッセージ-』(クリックすると講演記録PDFにリンクします)

日本とスリランカをつないだ陶磁器メーカー「Midaya」の歴史

Midaya(ミダヤ)は、高品質な陶磁器メーカーとして成長しただけでなく、日本とスリランカを結ぶ架け橋としても歩み続けてきました。その原点は、一通の文通から始まった人と人との出会いです。

瀬戸で学んだ日本の技術を生かしながら、スリランカならではの文化やデザインを取り入れたMidayaの製品は、現在も国内外で高く評価されています。日本とスリランカの交流が生んだこのブランドの歴史は、ものづくりの魅力と国境を越えた友情の大切さを教えてくれる、心温まるエピソードといえるでしょう。




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