ルヌガンガの客室は全10室|No.5(エナハウス)の3室とは?
ルヌガンガの客室数とNo.5(エナハウス)の関係
しかし下記の記事でご紹介した部屋は計6室。
ルヌガンガとNo.5(エナハウス)の位置関係

【余談】シナモンヒル景観の秘密
実はこの茂みの間には公道があるのです(写真1つ上)。
ルヌガンガの土地は一般道を挟んで2つに分かれています。しかしバワは眺望を確保するため公道を約3メートル掘り下げて、母屋からもシナモンヒル側からも人の往来が見えないようにしました。
No.5(エナハウス)とは|エナ・デ・シルバとジェフリー・バワが生み出した名建築
コロンボに建てられたエナ・デ・シルバ夫妻の邸宅
この自宅の設計の依頼をきっかけに、バワとエナは友人関係ならびに仕事仲間となり、バワ建築にエナのバティックが効果的に使われるようになりました。
📝エナについてや、エナの仕事については下記の記事をご参照ください。
当時のコロンボは、都市開発が進んでおり土地の区画が細分化され、田舎のように広々とした庭がある家を建てるのが難しくなっていました。
中庭を中心に設計された革新的な住まい
外壁を高くすることで防犯性が高まるほか、近接する住居からのプライバシーの確保や、外の喧騒を遮断する効果があります。
↑ヒンズー寺院で使用されていた扉を新規の木枠で囲み玄関扉として使用されています。写真下の石柱、三角錐の部分は地中に埋めて、成形された部分を柱を支える礎石として使用するのが通常ですが、ここでは上下逆に使用されています。
家屋の中央部には中庭があり、それを取り囲むように回廊が設けられています(写真上)。当時のコロンボでは、都市の中庭というアイデアは型破りでもあり、デ シルバハウスの設計はバワにとって大きな変革をもたらしたともいわれています。
中庭の四隅には石臼がオブジェとして置かれています。コロンボに建築当時、この石臼はゾウによって運ばれました(中庭にあるプルメリヤの木も同様)。↑回廊部分にはエナの代表作の一つである大型のバティック作品の「Sun Burst」やスリランカの昔の州旗などをモチーフにしたバティック旗が飾られています。反対側には、ベントタビーチホテルのレセプションエリアで使われていたバティック天井のパネルが片側一面に飾られています(写真下)。
窓ガラスを使わない自然と共生する建築
コロンボからベントタへ|70km移築されたエナハウス
バワ財団による解体・移築プロジェクト
2009年にこの家が売却されたときに、バワ財団が買い取りベントタのルヌガンガに隣接する土地に移築しました。コロンボからベントタまで、およそ70km離れた場所への移築となりました。
オリジナルを忠実に再現した移築工法
移築といっても家をそのまま動かしたのではなく、すべてを解体しました。解体にあたって、柱の向きから床の板、タイルや石の位置、中庭の木の位置に至るまでひとつひとつに番号を振りトレースをして、それらを記録化して、完全に再建できるようにしました。解体に3ヶ月、移築に6年を要し、2016年に完成しました。
↑階段もよく見ると、一枚一枚に書かれた番号を見つけることが出来ます。No.5(エナハウス)の客室紹介
① No.5 Master Suite|オスモンド・デ・シルバが使用していた寝室
② No.5 Ena's Bedroom|エナ・デ・シルバのコンパクトな寝室
洗面台や便座の横には陶器の大皿が埋め込まれています(上記写真)。バスタブの壁にも陶器の皿が埋め込まれています(上記写真)。
①②いずれの部屋も2階部分にあり、木の床と白壁のコントラストが美しい部屋です。
そして、1階部分の中庭とリビングの内と外の境界のないオープンな作りと、2階の仕切られた空間でありながら、はめ格子から入る光の落ち着いたプライベート空間の対比を感じさせます。③ No.5 Guest Suite|アニルの部屋と工房を改装したゲストルーム
No.5(エナハウス)に宿泊する前に知っておきたいポイント
エントランス脇にあるのがアニルの部屋と作業場であった場所(現在の【No.5 Guest Suite】)。
「No.5(エナハウス)」はもとは個人住宅。特に【No.5 Ena’s Bedroom】【No.5 Master Suite】の2部屋は隣同士なので、片方に面識のない宿泊客がいる場合は落ち着かなく感じるかもしれません。宿泊前に他に宿泊者がいるかどうか確認しましょう。反対にグループでの旅行の場合、エナハウス(No.5)の3室を予約して一棟丸ごとプライベート空間として利用するのも一案です。
上記のライトのようにエナとバワの二人のアイディアが凝縮されたこの家は、石柱の使われ方だったり、ヒンズー寺院の扉や中庭の石臼など、細部にわたるまでこだわりぬかれています。
ルヌガンガとあわせて泊まりたいNo.5(エナハウス)
「No.5(エナハウス)」は単なる宿泊施設ではなく、エナ・デ・シルバとジェフリー・バワの創造性が凝縮された建築作品そのものです。ルヌガンガ宿泊を検討している方は、庭園だけでなく、この特別な空間にもぜひ注目してみてください。
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