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(追記4/24時点で死亡者は359人、うち45人の子供を含む。逮捕者は58人)
→※4/25に死亡者数は253人に下方修正されました
政府は23日0時付けで『非常事態宣言』を発令しました。名前を見ると物々しいですが、この発令により警察や国軍(陸軍,空軍,海軍)にも権限が与えられ、公権力による逮捕状なしの逮捕・拘留が可能となるなど、事態を鎮静化するための措置となります。
爆破テロ事件を受けて日本の外務省のスリランカへの渡航喚起レベルが、今までのレベル1(十分注意してください)からレベル2(不要不急の渡航は止めてください)に引き上がりました。→6/25追記:日本の外務省は、本日付けで渡航喚起レベルを「レベル1」に引き下げました。
レベル3の渡航は止めてください(渡航中止勧告)と異なり、不要不急か否かの判断は渡航者に委ねられた形となっています。
渡航喚起レベルは一旦引き上がると、簡単には引き下がりません。
今回の事件を発端にして引き上がった渡航喚起レベルはこのまま何事もなかったとしても、少なくても1年近くは引き下がらないとみています。→6/25追記:日本の外務省は、本日付けで渡航喚起レベルを「レベル1」に引き下げました。
安全を最優先に考え、渡航を諦めた方も多いと思います。 一方で、1週間先はどうなのか、2週間先はどうなのか、1カ月先は…すでに旅行の手配をしている方は行くべきか否か迷っている方もいるかと思います。
レベル2の注釈に「渡航をする場合は特別な注意を払うとともに十分な安全対策をとってください」とあります。
特別な注意と、安全対策とは何か
もし渡航を決断された場合に、事前に行ってほしい最低限のことをあげます。
1.最新の安全情報の収集
状況や情勢は日々変わってきます。是非下記リンクでご案内する「外務省の海外安全ホームページ」を活用ください。 こちらには「危険・スポット・広域情報」「安全対策基礎データ」「テロ・誘拐情勢」「安全の手引」「医療事情」と詳細に記述があるほか、対策や現地各種連絡先など旅行者に有益な情報が掲載されています。
「外務省 海外安全ホームページ(スリランカ)」(←クリックすると該当ページへジャンプします)
2.宿泊施設の確保、移動車の確保など旅行計画をしっかり立てる
先に航空券だけをとっていて、あとは現地で滞在先やプランを立てる旅行スタイルの方もいるかと思います。しかし現時点ではその旅行スタイルは避けたほうが良いでしょう。行き場所や滞在先が決まれば事前にその場所の情報収集ができます。
3.安宿、公共の交通機関は利用しない
なるべくリーズナブルに旅行を楽しみたい方もいると思います。しかし、これも現時点では避けたほうが良いと思います。
今回5つ星ホテルがテロの標的になりましたが、今後は新たなテロというよりもまだ捕まっていないかもしれない犯人検挙の際の銃撃や自爆も予測されます。
安宿を避けたほうが良い理由は、警備が手薄で様々な人が泊まりやすく潜伏先にもなりかねない為です。
公共交通機関も同様です。多種多様な人が乗車するため事件に巻き込まれやすいと言えます。 長距離や夜間の移動はツーリストカーもしくはタクシー、昼間の短距離であればオート三輪車(なるべくならば車をお勧めいたします)を利用するようにしてください。
4.たびレジの登録
スリランカに限らず、海外旅行する方はぜひ外務省の「たびレジ」の登録をして出かけられることをお勧めいたします。
たびレジに登録すると、登録した国の最新の海外安全情報を日本語のメールで受信できます。また,緊急時の連絡,安否確認,支援が受けられます。
「外務省 海外安全情報 配信サービス(たびレジ)」(←クリックすると該当ページへジャンプします)
5.海外旅行保険の加入
旅行中の病気や怪我、持ち物の盗難や破損など旅行中に遭遇する予期せぬアクシデントに備えて、海外旅行保険に加入されることをお勧めします。 クレジットカードの種類によっては海外旅行傷害保険が自動付帯しているものもありますので一度持っているクレジットカードを確認することもお勧めします。
6.VPNアプリのダウンロード
現在スリランカは噂やデマによる混乱や、過激な投稿による暴力的扇動を防ぐためにソーシャルネットワークサービス(SNS)の規制を行っています。そのためFacebook,Instagram,Messenger,YouTube,Whats App,Viberなどの使用ができません(メッセージ履歴は見られますが、更新並びに投稿ができません)。
※4/23現在LINEは使用ができます。
(←4/30 通信規制の解除が発表されました。順次、通常通り使用できていますが、外出禁止令の発令に伴い通信規制がかかることがございます)
VPNは本来インターネット接続を暗号化することによる安全な接続を目的としたものですが、接続国を変えられるので接続国をスリランカ以外にすることでスリランカ国内でも上記のSNSツールを使用することができます。 これらのSNSは、情報の確認ややり取りに必要なツールの一つでもありますので、使える状態にしておくと便利です。
7.通信手段の確保
上記5と重複する部分がありますが、通信手段はいつでも身近に利用できるようにしておくべきです。SIMフリーの携帯の方は空港で旅行者用SIMを購入できますし、日本から海外用WiFiルーターをレンタルするのも一案です。
(旅行中:避けるべき場所) 寺院、モスク、教会などの宗教施設や、市場やバスターミナル、駅など不特定多数が集まる場所は避けたほうが良いでしょう。
式典やフェスティバルなどその日にだけ行われるイベントの参加は控えたほうがよさそうです。飲酒(アルコール)により興奮しやすく、口論や小競り合いに発展しやすいため、地元の人が多くいるようなお酒を提供するローカルバーも避けたほうが良いでしょう。 また深夜の出歩きも避けたほうが良いでしょう(外出禁止令が発令されているか否かに関わらず)。
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昨日22日と今日の23日は政府発表により公休となりましたが、明日24日からは公的機関も会社や店なども通常営業になる見込みです。バス、列車などの公共交通機関も通常通りの本数で運行すると発表されました(但し、乗客が少ない区間は様子を見て間引き運転の可能性があるとのこと)。
公立の学校は今週いっぱい休みで、来週29日から再開となっています
(4/27追記:学校は5/6から再開と延期されました)。
爆破のあった3つのホテルは1本の道路上にある場所ですが、爆破テロの翌日22日には路線バスも車も通行ができています。
<4/24追記:コロンボの街の様子(コロンボ3&4-バンバラピティヤ・コルピティヤ地区)>
上記の通り、オフィスや店などは営業再開しておりました。また車通りも人通りもありましたが、通常の平日に比べると7割程度といったところです。
複数店舗が入った複合施設などは入り口が1か所に制限されるなどしていて、入店時に施設の警備員によるカバンの中身の確認と簡単なボディチェックがありました。 各店舗やレストランの人の入りは閑散と言った状態で通常より2割程度といったところです。
スーパーは品薄状態が目立ちます。入荷されていないせいもありますが、外出を控える方々が大量買いをしたこともあります。
不審車との区別をつけるため、車を停車する際はフロントガラスに名前や連絡先を掲示するよう呼びかけられており、停車中の車には連絡先を掲示した車が目立ちました。大通りのところどころ、ホテルや大きな施設の入り口付近には銃を構えた国軍が警備に当たっていました。
早くもコロンボの街は日常を取り戻しつつあります。とはいえ、まだ爆発物が見つかっていたり(爆発物処理班により安全に爆破処理)、検挙される犯人が増えていることからいつまた何が起こるかわからないという緊張状態にあるのも事実です。 最後に、渡航を決められた際は渡航直前にもう一度状況や情勢を確認し、悪化している様であったら迷わず渡航は中止してください。
命に代えられるものは何もありません。
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