デング熱 について(2018年6月24日投稿記事)

スリランカで罹患する確率の高い病気にデング熱があります。 

デング熱はデングウイルスを持ったネッタイシマカ、ヒトスジシマカを媒体とした感染症で、日本では2014年には約70年ぶりにデング熱の国内感染が確認されて大ニュースになりましたが、スリランカでは通年で罹患者がいます。 

特に2017年はデング熱が大発生し、罹患者は1年で186,101人と報告されました(Ministry of Health発表)。そのため水たまりや廃タイヤなどの放置物の撤去、空き地の草刈りなど、発症率の高い地域中心に徹底した蚊の発生源対策が行われました。
その結果、今年は1月から7月までの罹患者は28,416人と2017年の1月から7月の罹患者数128,077人に比べて4分の1の発症率となっています。

デング熱の症状は以下の通りです([厚生労働省検疫所]ページより抜粋)。
2~14日(通常3~7日)の潜伏期間の後、およそ2-4割の人に38~40℃の発熱で発症し、激しい頭痛、関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。 
通常、3~5日で解熱し、解熱とともに発疹が現れます。発疹は治りかけたときに出現します。インフルエンザと比べると致死率がかなり低い病気です。 

なぜ、今回デング熱を記事にしたかといいますと、決して怖がらせるためではありません。ただ頓服薬に注意が必要だからです。

上記に記載したように、デング熱の初期症状は「頭痛に発熱」
デング熱の疑いもある場合、頭痛発熱の鎮痛薬として日本でなじみのある「ロキソニン、バファリン、ボルタレン、ブルフェン」などのアセチルサリチル酸(アスピリン)、イブプロフェン、ロキソプロフェン(ロキソニン)は血小板減少による出血傾向を助長するので絶対に服用してはいけません

デング熱の疑いもある場合「タイレノール、カロナール」などのアセトアミノフェンを服用してください とはいえ、頭痛発熱が風邪によるものなのかデング熱によるものなのかわからないかと思います。

日本から持っていく頭痛鎮痛薬は初めから、アセトアミノフェン系を選ぶとよいかと思います。 

スリランカでアセトアミノフェン系の頭痛鎮痛薬は次のようなものがあります。 薬局やスーパーの薬剤コーナーで手軽に手に入ります。
Acetaminophen(販売薬品名:パナドールPanadol、パラセタモールParacetamol、タイレノールTylenol)

とはいえ、必要以上にデング熱を怖がる必要はありません。虫よけスプレーなど防蚊対策をしっかりと行い、おいしいものをたべてスリランカ旅行を楽しんでください。 

虫よけスプレーについてはスリランカでもスーパーや薬局で販売されていますが、種類は多くありません。そしてディート剤入りなど強めの虫よけスプレーも少ないです。
虫よけスプレーは日本から持参することをお勧めします
「オスだけベープ」などのワンプッシュ式室内虫よけもお勧めです。※ガス式などは飛行機の持ち込みに注意が必要になりますのでお気を付けください。 

反対に、オーガニック系、アーユルヴェーダ系で体に害のないものをお探しの場合は、シトロネラオイルがおススメです。
シトロネラはスリランカにも自生するイネ科の植物ですが、強い柑橘系の香りがあり、蚊はその匂いを忌避するといわれています。柑橘系の匂いなので、さわやかなアロマの匂いでつけていて人間側にはリラックス効果もあります。
他の薬剤も配合されたものから、シトロネラオイル100%のものまで多くありますので、興味のある方は購入してみてください。 

デング熱の症状の詳細や対策については下記ページをご参照ください。
  厚生労働省検疫所[FORTH]

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